神兎 その129 回復ターン!(おっぱいエリクサーで)
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。m(_ _)m
昨日は珍しく少し早めのシフトだったので、帰りに近所の行きつけの居酒屋さんにおじゃましました。
ふきのとうの天ぷらからのアジフライ。
外はサクサク、中はふんわり。うまっ。
誰か!わたしに白飯かビールを!!
ゴクッゴクッ、ぷはぁー。
えー、これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
ディアお母様!
水龍王様! 火龍王様! マナお姉様!
みんな無事ですか⁈
『くっ……。今のはなかなかに効きましたね。』
よかった! 生きてますね、お母様!
念話の来る方向を探すと、そこには神龍鱗の盾をかざして防御姿勢をとるお母様が。
大きな盾ですが、側面からの余波までは防ぎきれなかったのか、腕や脚、頭から血を流しているのですよ。
それでも致命傷には遠いようですから、回復すれば問題はなさそう。というか、すでに回復しつつあるし、さすがはパワーと耐久性No. 1。
他の龍王様たちは?
『無事……とは言い難いですが、まだ戦えますよ?
ただ、少しだけ回復に専念させてください……。』
『ああ、ちいっとばかしミスっちまったぜ……。
だが、まだまだやれる!』
水龍王様に火龍王様⁈
二人とも、ディアお母様よりもダメージが大きそうなのです……。
盾は全身を隠せるほど大きくはなかったですし、魔法による相殺も不完全だったようですね。
おそらくは水龍王様はブレスによる相殺と水魔法による防御を、火龍王様は同じくブレスと爆発魔法による相殺を狙ったと思うのですが……。
相手の魔法の規模が馬鹿げた大きさだったので相殺しきれなかった上に、余波を思い切り食らってしまったのですか。
お二人とも無理は禁物ですよ……?
あんなやつのために死ぬことはないのですから。
昔のわたしみたいにね!
なんて、実はまったく覚えてないんですけど!(笑)
『…………!
フッ、フフフフ、そうですわね……。
あの時、ミラを失った痛みに比べれば、この程度の傷など物の数ではありませんわ……!』
『クククッ……!そうさな……大姉様の痛みには到底及ばないが、あの時の絶望感に比べればたいしたことはない!
よし! 回復なんぞは戦いながらでもできるよな? ウォル姉。
彼奴めに俺たちが味わった痛みの万分の一でも感じてもらわねば、腹の虫が治まらねえぜ!』
えっ? ちょっと待って⁈
なんでそんな、急に好戦的になってるんですか⁈
ちょっとばかし自虐ネタで場を盛り上げようと思っただけなのに!
そ、そうだ、マナお姉様は⁈
『んっ? 我はもちろん無事だぞ?ミラよ。
風の結界と反発力でかなり遠くに飛ばされてしまったがな。』
そ、そうですか。
テンションの落差にちょっと力が抜けたのです……。
『まあちょっとしっぽが千切れてしまったが、すぐに治るから大丈夫だ。』
全然大丈夫じゃないですよね!?
しっぽとはいえ、部位欠損してるじゃないですか!
わたしは転移魔法でマナお姉様のそばに移動すると、アイテムボックスから小瓶を取り出して栓を開け、マナお姉様にふりかけるのですよ。
ついでに治癒魔法でしっぽも再生させるのです。
『おお、すまんなミラ。』
そのまま、マナお姉様の手を握ってさらに転移!
火龍王様、水龍王様の元に行き、同じく小瓶をふりかけて治癒するのですよ。小瓶の中身は、皆さんご存知のおっぱいエリクサー。
これで魔力も体力も全快なのです!
ディアお母様は事前に渡してあるので、ご自分で飲んでいるのですよ。
…………今さらですし、役に立つから別にいいんですけどね?
かつての母親と、義理の母であり叔母でもある人(?)たちに自分の乳を飲ませたり、ふりかけるとか。我ながら訳分からんシチュエーションなのです。




