神兎 その128 超爆裂◯波
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。m(_ _)m
ヘンダーソン氏の最新刊をやっと読みました。やっぱり面白いわぁ〜。新キャラも魅力的でしたし。
全員がファストアクション(先手を取ると二回行動できるスカウト技能のスキル)してくる暗殺者パーティとか、GM泣かせですね。たいていの敵はワンターンキルですから。
その頭目は長身をゴス服で身を包んだ女拳士。魔法で筋力を強化し、太ももの革ベルトを弾けさせて蹴りを放ちます。……嗚呼、その絶対領域になら蹴り殺されてもいい……。(*´Д`*)
さて、次はわたしの心はおじさんである、の新刊を読むので執筆はお休みです。カサイサンの次回作にご期待ください。
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
わたしの体はどんどん軽くなり、力は強くなっていくのですよ。
魔力は漲り、神気もマシマシに。
急激なレベルアップで身体能力が上がるのですが、思考加速(亜神)のおかげもあり、反応速度には充分ついていけているのです。
その思考加速の速度も上がっているのですけどね。
これはもしかして、リルたちの信仰集め大作戦だけではないっぽい?
『そうだね、ミラちゃん。
今は緊急事態だから、僕たち神々からも各地の神殿に神託を下して、ミラちゃんのために祈ってもらっているんだよ。
大きな神殿ほど大都市に建っている傾向があるから、信仰は集めやすいだろうね。』
えーと、それは他の神々の信仰を奪うことにはならないのですか?
『それは大丈夫さ。別に信じる神が一柱だけ、と限定する必要は無いからね。』
なるほどー。
一神教対一神教の構図と違って、信者の奪い合いではなく、分け合っているということですか。
例えば太陽神様やルーナ様の信者が、わたしに祈りを捧げても、なんの問題も無いと。
さすがは多神教の世界ですね。
『エルウィナスの討伐に協力するって契約だからね。
むしろ、今までなんでやらなかったって話だよ。』
それはまあ……エルウィナスが開き直って邪神化するなんて想定してなかったから仕方ないんじゃないですかね?
と、思考加速で話し合ってる場合でもなかったですね。
まだまだ戦闘中なんですから。
ちまちまとエルウィナスに嫌がらせの攻撃をしては再生されるのを繰り返しているのですが……。
『エエイ! 鬱陶シイワ!!』
業を煮やしたエルウィナスが魔力を溜め始めたのですよ! いったい何をする気ですか⁈
その巨体にみなぎる魔力を凝縮していくエルウィナス。
あれは……食らったらヤバいかも。
マナお姉様が牽制の攻撃をしてるのですけれども、それをまったく意に介さず力を溜め続けるのです。
『総員、防御体勢!』
ディアお母様の呼びかけに、全員がそれぞれの属性で結界や武装による防御、魔法による相殺を試みるのです!
もちろん、わたしも盾と鎧に魔力と神気を込めて防御姿勢に。
すると胸元にある龍神の逆鱗が黄金に輝き、わたしの周囲に球形の防御膜が現れたのです。
そして、次の瞬間。
エルウィナスを中心に闇色の大爆発が起こったのです!
うっきゃあー!?
防御膜のおかげで直接のダメージは来てないんですけど、膜ごと大爆発に吹き飛ばされてしまったのですよ⁈
クルクルと高速回転して上下感覚が分からない!
翼に魔力をこめて、なんとか姿勢制御できたのですが……爆発で少し遠くに飛ばされてしまったようですね。
エルウィナスの位置を確認すると、数キロ単位で離されたのか、その姿は実際の大きさよりも小さく見えるのです。
砂漠にはエルウィナスを中心に巨大なクレーターが。
まだこんな力を隠し持っていたんですか。
はっ⁈
そんなことより、ディアお母様たちは無事なのですか⁈
さて今回のエルウィナスの技は、フォースエクスプロージョン(ソ◯ドワールド)か、超爆裂魔波(ドラゴンボ◯ル)か。




