神兎 その118 痛だだだだ!
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます♪
m(_ _)m
昨日は長野県では雪が降りました。もう3月も半ばになろうっていうのにねぇ…。(^^;
けっこうな勢いで降ってましたが、水をふくんでいるので道はベシャベシャのシャーベット状に。こんな日に外出する人は少なく、お店的にはヒマな1日でしたね。楽でいいですけど。
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
『吹けよ風!呼べよ嵐!大いなる水流よ、我が身に宿る疾風と共に渦とな……。』
『マナ。前置きはいいから早くなさい。』
『……むう。ウォル姉は相変わらず、ロマンというものがが分かっておらぬな。仕方ない。』
……ちょっと厨二っぽいマナお姉様と、冷静にツッコミを入れる水龍王様の小話は聞かなかったことにした方がいいですかね?
と、兎も角、お母様たちと同じく、水風、二体の龍王が並んで吐き出すブレス!
『大渦潮ブレス!』
高圧水流と竜巻が混ざり合い、そこから高速で回転する大きな渦潮、メイルシュトロームが広がっていくのです!
うまいと思ったのは、お二人はエルウィナスの真上からこの複合ブレスを浴びせたことなのですね。
なぜなら、この渦潮ブレスはディアお母様たちの溶岩流ブレスよりもさらに広い攻撃範囲を持っているから。
扇状の……いえ立体的だからコーン状というか、やや立て長の円錐形というか。
だから、エルウィナスの直上から浴びせれば、ほぼ全体を範囲に収めることができるのです!
そして、しっぽの先以外は身体全体でブレスを受けたエルウィナス!
『グガアァァァアアアアァァァァ!!!!』
苦痛の叫び!
ようやく有効打を与えたのですか⁈
白く波立つ潮流ではっきりとは見えないですが、傷口に塩を塗るかの如くダメージ跡をさらに削られているっぽい?
水龍王様が吐き出したブレスですから、たぶん塩水じゃあないと思うんですけどね。
ついでに上からの高圧水流で地に落とされたのですよ。
ここはわたしも追撃に参加した方がいいですよね?
幸いにして、今のエルウィナスは渦潮ブレスで身動きが取れないですから、ここは準備に時間がかかる『全元素衝破』でもいっとくべきですかね?
『お母様方!複合魔法で追撃するので、ブレスが終わったら退避して欲しいのです!』
それぞれ了解の念話が届いたので、それでは久しぶりに極大魔法の構築をば……。
わたしは七角神剣をアイテムボックスにしまい、両腕を大きく広げて、目の前に六属性の魔力を頂点にした六芒星を描くのです。
そして、腕を縮めながら圧縮して……?
渦潮の中、エルウィナスが動いたと思ったら突然!
わたしの右腕が吹き飛んだのです!
痛だだだだ!
えっ?えっ?急になんでぇ!?




