間話 その53 辺境の村娘
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
第500部ということで、脈絡はないですが間話を投稿させていただきます。
なんでか100部ごとに間話になっていましたので。
け、けっして続きが書けなかったわけではありませんし、複合ブレスの描写ができなかったわけでもありません…よ……?:(;゛゜'ω゜'):
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
「ママぁ……こわいよう……!」
「大丈夫よ、リルカ。大丈夫だからね?」
ママにギュッとしがみつくと、背中をなでてくれたの。
だけど、こわいきもちは消えなかったの……。
畑で種まきのお手伝いをしてたら、急に森から魔物がたくさんやってきたの。
オオカミとかおっきなイノシシとか、ほとんどは村をよけて通りすぎて行っちゃったけど、そのあとから小鬼とか、もっと大きなブタと人のあいのこみたいな魔物とかがやって来て、村の門をこじ開けちゃったの。
わたしはすぐにパパとお家ににげたんだけど……。
パパはママにしっかり戸締りするように言うと、クワを持ってお外に出ていっちゃったの……。
きっと、小鬼たちと戦うためだと思うけれども、大丈夫かなぁ……。
小鬼は体が小さいから大丈夫かもしれないけど、ブタ鬼はとても大きくて力も強そうだったから心配なの……。
それに、今にもおうちのドアを開けて魔物が入って来そうで怖いよう……。
……ううん!
こわがってばかりいちゃダメなの!
ミラおねえちゃんとも約束したし!
こんどは、わたしがママを守るって!
ミラおねえちゃんのことを思い浮かべたら勇気がわいてきたの!
それに、この間会った時に言っていたことも思いだしたし。
おねえちゃんは、困ったことがあったら鏡に祈るようにって言ってたの。
きっと今がその時なの!
お願い!鏡さん!
リルカたちを助けて!村を魔物から守って!
大事にしてる鏡を両手でギュウっとにぎり、目を閉じて祈るの!
すると、つぶったまぶたに光を感じて、そうっと目を開けると……。
鏡から、うっすらと光ってるうさぎさんが出てきたのよ?
それも、普通のうさぎさんじゃなくて、枝みたいな二本の角と背中に羽が生えてるし、しっぽも犬みたいに長いのがついてるうさぎさんなの。
この子が助けてくれるのかなぁ?
『そなたの願いは聞き届けたのです。
窓を少し開けて欲しいのですよ。そこから外に出て魔物を倒してくるのです。わたしが出たら、またしっかりと閉じるのですよ?』
うさぎさんがしゃべった!
きっと、このうさぎさんは神様の使いなのね!
ママもびっくりしてたけど、うさぎさんの言う通りに窓をほんの少し開けると、うさぎさんはなんと外に飛んで行ったのよ⁈
飛べるなんて、やっぱりお使い様はすごいのね!
さっきまでのこわさがウソみたいに消えて、ホッとしたらいつの間にか床におしりをついて座りこんでたの。
なんだか力が抜けちゃって立てないから、ママに抱っこしてもらったの。
でも、さっきまでとは違って、もうこわくはないのよ?
だって、ミラおねえちゃんがまた助けてくれたんだから!
ありがとう!ミラおねえちゃん!
鳥山明氏がお亡くなりになりました……。(T ^ T)
またひとつの時代が終わりを告げたようです。
小学生の頃に地域の廃品回収で、ジャンプの束がありまして、それを読んだのが始まりでしょうか。
アラレちゃん、ドラゴンボールと楽しませてもらいました。
謹んでご冥福をお祈りします。




