神兎 その115 虹色の盾……ってまさか⁈
いつも、つたねえ作品を読んでくれて、ありがとな!
今日は、火力なら龍王随一の俺様のブレスが火を吹くぜ!エルウィナスなんぞ、イチコロさ!
これからも、ミラや俺たちの活躍を楽しんでくれよな!
『お久しぶりですね、お姉様。それにミラ。
わたくしは水龍王ウォルトナーダ。主命により助太刀に参りました。よろしくね?ミラ。』
『俺は火龍王フラームナーダ!
俺が来たからには、ミラには指一本触れさせないぜ!
大姉もやっと迷宮から出てきてくれたし、これもミラが転生してくれたおかげだな!』
透き通るような青い鱗も美しく、お淑やかな御令嬢風な水龍王様に対し、燃えるような真紅の鱗の男勝りな火龍王様。
火龍王様は戦神様と気が合いそうですね。
『積もる話はあるでしょうが、まずは目の前の敵を倒すことです。』
と、お母様。
『ああ!分かってるって!
信仰を集めてミラを真の神にしようってんだろ?
ハハッ!かつて神へと至る儀式中にやられたのを、今度は先に神になってからやり返そうってんだからな!痛快じゃねえか!
それまでは、俺たちが削れるだけ削ってやるぜ!』
そう言うと、散開してエルウィナスの周囲に展開していく龍王たち。
先陣は火龍王フラームナーダ様!
口を大きく開き、迫り来るエルウィナスに向かってブレスを発射したのです!
うわぁ……。
ゴ◯ラも真っ青のブレスですね。もはや炎っていうよりは荷電粒子砲?ビームライフル的な?
まるで宇宙時代の戦艦の主砲のような太さのブレスが飛んでいくのですが……。
エルウィナスはさすがに直撃はまずいと思ったのか、身を捩って避けようとするのです。
しかし、そうはさせじ!と掃射して追い詰める火龍王!
避けきれないと分かり、エルウィナスは左右の一番下の腕をクロスしてブレスを受ける!
一瞬、両腕を消し飛ばす様を幻視したのですが……そんなことはなく、円形の力場のようなもので火龍王様の超火力のブレスを凌いだのです!
あれを防ぐとは思わなかったですね……。
防御力までマシマシなんですか?
クロスしていた両腕をほどくと、そこには虹色に輝く巨大な円形の盾が2枚、左右の下段の腕に収まっていたのですよ。
虹色……?まさか!
『チィッ!あの野郎、ユルルングルの鱗を使いやがった!
あの盾に当たれば属性攻撃は無効化されちまうぜ!』
うわ〜マジかー!
よりによって、ユルさんの鱗を使われるとは!
ユルさんのお腹から出てきた時に能力まで吸収してしまったのですか⁈
これは四大龍王といえども、かなり不利になってしまったかもしれないですね。
盾限定とはいえ、最大の武器であるブレスが封じられてしまうわけですから。
どうしたものかと考えていると。
『お姉様、久しぶりにアレをやってはいかがでしょうか?
ユルルングルの虹色の鱗は単属性は防ぎますが、複合属性はその限りではありません。試す価値はあるかと。』
水龍王様がディアお母様に提案しているのですが、「アレ」ってなんですかね?
なにか隠し玉的な技があるのですか?
今日の前書きご挨拶は、火龍王フラームナーダ様でした。
『イチコロさ!』だって。ププッ。(*^o^*)
火龍王『よーし、よっぽど俺のブレスを喰らいたいようだな!遠慮せずたらふく食いな!』
うぎゃーーーー!!
(返事が無い。作者は蒸発したようだ)




