神兎 その113 マッチポンプくさいけど、スタンピードを止めるのです!
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
読みたい本やマンガやアニメは多いですが、時間が無いですし、なんなら歳のせいか集中力が続かなかったり、睡魔に負けたりします。そのくせ、好きな作品は何度も読み返したり。
「人生は短いんだ。」とは宇宙兄弟のセリフでしたか。平均寿命から見てもとっくに折り返しに入ってますが、この先どれだけの作品を楽しむことができるでしょうね。
……というわけで、さっさと完結させたら読み専に戻ろっと!(*^◯^*)
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
『これ。人の話は最後まで聞くものじゃ。』
ごめんなのです!
で?
どうやって神になるのですか?
『ふむ、おぬし切り替えが早いのう。
まあ良い。神へと至る道はひとつではない。
おぬしはすでに亜神として信仰を集める身。
ならば、より多くの信仰をかき集め、それによって神へと至ればよかろうて。
そのためにおぬしの仲間たちにスタンピードを、人々の前で止めてもらい、自分たちがここに来たのは主人であるミルラーナの思し召しであると喧伝すれば、容易く信仰を集めることができるじゃろう。人は命の危険にさらされた時に救われれば、深く感謝するものじゃ。
これならば、スタンピードを止め、神へと至ることによりエルウィナスに勝つ確率も高くなるだろうて。』
…………人々の前でって。
なんかマッチポンプくさいというか、自作自演っぽくないですか?
『人聞きが悪いことを言うでない。
わしや、おぬしがスタンピードを起こしたわけでもなかろうに。今起きている状況を利用するまでのことじゃよ。
それともミルラーナよ、おぬし今のままでエルウィナスに勝つ算段があるのかの?』
うっ……。それを言われると特にないのです。
もちろん全力を尽くすつもりではあったんですが、このままでは勝ち目は薄いと言わざるを得ないですね。
おそらく、今のエルウィナスとわたしの戦力差は最低でも十倍以上はあると思うのです。亜神対神、ですからね。
一対一なら嬲り殺されるだけなのですよ。
分かったのです。
智神様の策、使わせてもらうのです!
リル、ラン、レイ!
それと、ユルン、グルン、オデットさんにはスタンピードを止めてもらいたいのです!
『ミラお姉ちゃん!リルもお姉ちゃんと一緒に戦いたいの!』
『そうです!ミラお姉様!
エルウィナスが邪神となったならば、戦力は一匹でも多い方が……!』
『ママ姉ちゃん!もう置いてけぼりは嫌なのデス!』
『そうだぜ!……って言いてえところだが。
落ち着いて考えろよ?黒鳥連中に苦戦しているような、おいらたちに姉ちゃんや龍王よりも強い奴の相手ができんのか?』
『そうですよ〜。残念ですけど、わたしたちでは足手まといにしかならないです〜。』
『……わたしもこの身を盾にしてでもお守りしたく思いますが……ミラ様はそれを良しとはされないでしょう。
それくらいは新参でも分かります。
ラン……ここはミラ様にお任せして、わたしたちはそれぞれのお役目を果たしましょう。』
そう!オデットさんの言う通り!
お前たちには人間たちの前でスタンピードを止めて、わたしへの信仰を集めるという大役があるのです!
わたしが神へと至るのは、お前たちの働きにかかっているのですからね。頼んだのですよ?




