神兎 その112 スタンピード発生⁈この忙しい時に!
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
昨日は、悪役令嬢の中の人、のマンガ版四巻が届いたのですでに三度読み返しました。小説では一行で流されてた背景事情も映像で見せられると説得力が違いますね。やっぱり面白いです。もう続きが読みたい。
というわけで、執筆はお休みですが、次回の分のストックはできてるので休んでも問題なし!
たまにはこういう日もあるんですよ!
さあ、一巻から読み返そうっと!
これからも楽しんでいただけると嬉しいです!
うち続くエルウィナス(第二形態)の攻撃を避けながらも、作戦を相談して、それじゃあリルたちに念話で合流するように伝えようとしたら……向こうから連絡が。
『ミラお姉様!緊急のご報告が!』
ランですか⁈
こっちも緊急連絡しようと思ってたのですけど。
『ルーナ様から伺いました。エルウィナスが強化されて復活したのですよね?
もちろん加勢に行きたいのではございますが……。』
ランにしては珍しい、煮え切らない言い方ですね。
何があったのですか?
『はい、それは……。先ほどの恐るべき咆哮と身の毛もよだつ悪しき気配に、砂漠の周辺の魔物たちが一斉に逃げ出したようなのです。』
はい?
魔物が?
一斉に?
逃げたってえぇー!?
『はい。おそらくは死の砂漠を中心にして放射状に、森や荒野から気配が遠のいております。
このままでは、人里にも大きな影響が出るかと……。』
ちょっ……!
それって、それってつまりは……!
『はい、ミラお姉様のお考えの通りです。
死の砂漠を中心にして、魔物たちの暴走、スタンピードが発生しているようでございます!』
マ、マジか!!
エルウィナスだけでも大変だってのに!
この上でまだ戦力分散しなきゃいけないんですか……!
『ママ姉ちゃん!
人間たちのことまでママ姉ちゃんが責任とる必要なんて無いのデス!
レイたちはもっと大きな脅威、エルウィナスに集中するべきなのデス!』
……レイの言うことにも一理あるのです。
ここで戦力を分けて、万が一にもエルウィナスを討ち損ねたらスタンピードの比じゃないくらいの犠牲者が出ることになる。それは許容できないのですよ。
しかし、罪なき人々に被害が出るのも納得いかないのです……!いったいどうすればいい⁈
『ふうむ。ここはわしの出番じゃの?ミルラーナよ。』
何かいい考えがあるのですか⁈
というか誰っ?
『ホッホッホ。わしじゃよ、智神のジジイじゃよ。』
智神様⁈
ごめんなさい!地上で話しかけられたのは初めてで、分からなかったのです!
あと、今ちょっとたて込んでるもので!うわっと!?
髪ドリルかすった!危なかったー!
『構わんよ、会ったのも月神宮で一回だけじゃしな。
それよりも、わしにいい考えがあるんじゃが聞くかの?』
もちろん!
エルウィナスを討ち、なおかつスタンピードも止められる手段があるなら、是非教えて欲しいのです!
『うむ。では教えて進ぜよう。
それはな、ミルラーナよ。亜神で勝ち目が薄いならば、おぬしが神へと至ればよいのじゃ。』
……えーっと。
ゴメン、ちょっと何言ってるか分からないのです。
わたしは亜神ですし、契約ではエルウィナスを討伐した後に昇神する約束なのですよ?
ぶっちゃけ、無理じゃね?
智神様、再登場!




