神兎 その103 フラグ回収。うん、分かってた。
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
今日もうたた寝してしまい、書き上げたのは午前二時でした。
あと、唐突に思いついたネタを短編で投稿したので、よかったらご覧くださいませ。
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
さすがの堕女神も、地上最強レベルのブレス三重奏には無傷で済まないはず。
このまま終わってくれると、わたしとしてはとてもありがたいんですけど……。
まあ、そう簡単にはいかないですよね。
うん、わかってた。
翼を失い落下していく黒鳥。
その後ろから現れたのは、長く伸びた黒髪を盾にして、ブレスを無傷でやり過ごした堕女神がいたのですよ。
大きく渦を巻く黒髪の盾。
それが二つ。
絶えず流動している髪には、濃厚な瘴気と魔力が込められているのです。
おそらくは角度をつけ、流動というか回転することでブレスを弾いたと思われるのですが……わたしたちのブレスを受けて無傷とはさすがは腐っても神、ということですか。
全滅したわけではないけれど、それでもまだ飛行している黒鳥は2、3羽のみ。
それも無傷ではないし、向こうの戦力はほぼ壊滅させたといっても過言ではないのですよ。
よっしゃ!
先手を打たせて反撃ブレス作戦は大成功!
あとは、堕女神を詰めていくばかりなのです!
黒髪の盾を解き、周囲を見回した堕女神の顔がまたひきつっているのですよ。
『……やってくれたわね。
まさか、わたくしの僕たちをこうも簡単に屠るとは……少し侮っていたかしらね?』
フフフン♪
まあね!まあね!
たしかに黒鳥(特大)は強力な妖獣ですけどね!
ですけども、レベルの上がった亜神様と地上最強レベルの眷属である龍王や虹蛇のブレスには敵わなかったようですね!
『ちっ。神気も込めているわね……。瘴気を注いでも回復が遅い……。』
堕女神から噴き出した濃いい瘴気にさらされて、地面に落ちた黒鳥がわずかに再生するのですけど……残念!
その回復速度は遅々として進んでいないのです。
妖獣化した黒鳥は言わばアンデッドのようなもの。
神気による攻撃の効果はまさに抜群ですね!
それに、前に神器を通して顕現した、堕女神の化身ほど馬鹿げた再生はしないようですね。
『仕方ないわね……。
ミラ。あなたはわたくし自らの手で葬ってあげるわ!』
フン!望むところなのです!
こちらこそ、自分の手で因縁を断ち切ってやるのですよ!
翼を広げ、堕女神に向かって飛び立つと、わずかに遅れてディアお母様もあとに続いてくるのです。
ユルさんには地上に落ちている黒鳥連中のとどめを任せるから、よろしく!
『分かりました〜〜〜〜。』
さあ、ここからが本番なのです!
やっぱり、やってなかった!(フラグ回収)
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