神兎 その102 最強ブレス三重奏!やったか⁈(フラグ)
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
堕女神の乗る黒鳥も含めて、15匹が放つ風属性ブレスが向かって来るのです!
まともにやれば相殺するのは、流石に苦労しそうなところですが。
で! す! が!
こちらには『鉄壁』のユルさんがいるんですからね!
地上に立つ、わたしたちにブレスが届くその直前に!
ユルさんの体が砂の中から現れ、盾となるのですよ!
ユルさんの虹色の鱗が輝くと、音もなく吸収、無効化されるブレス。
うーん。あれだけのブレスがまったく効かないとか、なかなかに理不尽な性能ですよね。
味方でよかったぁ。
『なんだと!?』
堕女神もさすがに驚きを隠せないようですね。
へっ、ざまぁ!
その隙に……お母様!ユルさん!
『わかっているわ!』『わたしも〜です〜〜〜〜。』
神獣変化はしてるし、さらに身体超強化したガチ本気ブレスを食らうのです!
ディアお母様とユルさんも当然、それぞれ身体超強化してのブレス三重奏!
ゴウッ!!
わたしの光炎ブレスが黒鳥たちの左側から掃射!
黒鳥の翼や体を焼き切って、次々と地に落としていくのです!
さらに、お母様の亜音速礫弾ブレスが右サイドから攻撃!
同じく黒鳥たちの翼や頭を削りつつ中央へ射線を移動していく。
そこへ満を持して、ユルさんのサンドブレスが襲いかかる!
『サンドブレス 砂を喰らい、豊かな土に変えていく虹蛇固有のブレス。体内に取り込んだ砂に魔力や神気をこめて高速で吐き出す。虹蛇のありあまる生命力を受けて絶大な破壊力を得るだろう。』
お母様と同じ地属性系統のブレスだから、内容は似ているのですね。
少し違うのは、サンドブレスの方が粒子が細かく、一粒一粒の威力は低くなるけれども、そのかわりに圧倒的な物量攻めで対象を削り、砕き、押し潰すということ。
ユルさんの巨体も相まって、攻撃範囲も広いのです。
『ん〜〜〜、ばぁーーーーーーー!!』
……見た目はファンシーなパペットなんですけどね。
めっちゃデカいけれども。
たしかに吐いてるのは砂のはずなんですが、込められた魔力で明るく光っているし、速度もお母様のブレスに劣らないのです。
その輝く砂の奔流が堕女神に襲いかかる!
『小癪な!』
回避するために騎乗している黒鳥に上昇させようとしているのですが、さすがに間に合わない!
ついでに、わたしとお母様のブレスも左右から追い詰めるのです!
黒鳥がとっさに翼を前にかざして防ごうとするのですが。
今さら翼の一枚や二枚で防げるものでもなし。
羽を散らして貫通!
その奥にいるはずの堕女神に直撃するのです!
……やったか?




