神兎 その97 レイの武装『わたしのかんがえた、いちばんかっこいいぽーずなのデス!』
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
怒涛の年末年始が終わりました……。
もう完全にコロナ前に戻りましたね。なんならそれ以上かも。
担当の子供靴は館内競合店がほぼなくなったから、めっさ忙しかったです。まあ、学校が始まったら一気にひまになるんですけどね。(^^;
今日明日は連休なので、久々にゆっくりのんびり、ゴロゴロします。
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
さて、トリを務めるのはレイなのです。鳥だけに。
カラスの姿のまま高速で回転しつつ急上昇すると。
のち、小さな体を銀色に光らせながら空に弧を描いて急降下。
着地と同時にバッと両手足を大きく開いて急制動をかけた時には、すでに完全武装の人型に変化しているのです。
文字通り、烏の濡れ羽色の艶のある長い黒髪と同色の大きな瞳の美少女。
両手に持つは、戦神より賜りし神器、戦陣砕き。
身を覆うは、やはり戦神からいただいた灰色のプレートアーマーで、今日は兜もかぶっているようですね。
プレートアーマーと言っても、地肌がまったく見えないフルプレートではなく、胴体と手足を覆うところはわたしたちと変わらず。ただし、ミニスカプレートの下はホットパンツで、健康的な生足太ももが見えているのです。
……疑惑は確信に近づいてる……?
大丈夫か?うちの神様たち。
二刀流ハルバードをブンブンと振り回してから、ガツンと石突きを地面について見得を切るレイ。
頬が紅潮してるけど、ランちゃんとは違って恥ずかしがってるわけじゃなく、フンフンと鼻息も荒く興奮しているだけですね。厨二直撃。
「わたしのかんがえた、いちばんかっこいいぽーずなのデス!」ってところですか。
『神器【戦陣砕き】 鍛治神が鍛え、戦神に与えられた矛槍。2本一対として作られている。それぞれの銘は【破陣】と【砕陣】。その名の通り、密集した重装甲の戦列すら容易に切り砕く。不壊。使用者が戦技を使う際の魔力を半減、威力、射程を倍にする。』
『神器【灰の要塞】 鍛治神が鍛え、戦神に与えられた鎧。その名の通り、要塞の如き堅固さを誇る。不壊。その高い防御力にも関わらず非常に軽くできており、空中戦を得意とするモリガンの動きを阻害しない。』
鎧の色は、本来のモリガンの灰色の髪と合わせた色なのですか。
兜から流れる黒髪がいいアクセントになっているのです。
左右に黒い羽飾りのついた兜も合わせて、戦乙女降臨!といったところですかね。
ディアお母様も専用の武具があるそうですが、今回はまだ龍体のままでいくそうです。
黒鳥も巨体ですからね。それが多数来るなら、こちらも巨体で対抗したいとのこと。
よし!
武装も済んだし、あとは接敵する前にリルたちが神獣変化するだけですね。
おそらくリルたちでは、わたしが黒鳥と戦った時よりかは継戦能力は落ちると思われるのです。
だから直前まで我慢してもらうのですよ。
さて陣形も整えて待ち構えることしばし。そろそろ視界に入ろうかという時に、ルーナ様から連絡が。
『ミラちゃん!まずいことになったよ!
黒鳥連中が行き先を分散してるんだ!ミラちゃんたちのいる方角も合わせて四方にバラけて進んでる!
もし砂漠を出たら森や街に被害が出るかも!』
な、なんですと〜⁈
レイちゃんの変身シーンは、どっかで見たような気がするんですけど、思い出せない……。
うろ覚えってのもありますが、アニメとかじゃなくてゲームだったっけ?
記憶の改変が起きてるのかも。




