神兎 その95 リルの変身ポーズ・お面ライダー風!
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
\(^_^*)/
甥っ子がイタズラ大好きすぎて大変なんですよ。
その片鱗は前からあったんですが、遊びに来ても部屋は散らかすし、ファブリ◯ズとか空になるまでスプレーするし。
じーじの頭を木魚代わりに叩くし、ハゲとか平気で言うし。
やるなよ?って言っても、一応は頷くんですが、目を離すとすぐやらかすし。
カツオくんかお前は!(=゜ω゜)ノ
またはダチョウ倶楽部か!
やるなよ!はフリじゃないんだよ!
もちろん、イタズラしたら抑え込んでくすぐりまくるんですけど、ミラさんにやられるレイちゃんのようにお仕置きになってない気がします。くすぐられるまでがお約束になってるというか。
たまには本気で怒ってゲンコツでもしたほうがいいのか……。カツオくんには波平さんが必要なのか。
兎も角、これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
周りを見ると、同じく武装している妹たちがいるのです。
まずはリル。
ケラス・ゲーダシュプスの本来の姿、二足歩行の角うさぎの格好でお面ライダーの変身ポーズ!
『変!身!なの!』
左拳を腰につけて、右腕を顔の前に交差して左肩の方に伸ばし。ゆっくりと右腕を回して、最後に右拳を腰につけて、左腕を交差して右上に伸ばすと、『トウッ!』とかけ声を上げて高くジャンプ!
空中で一回転して着地したら、武装済み。
人型に変わっているから、本当に変身してもいるわけですね。なかなか、やりおるわい。
ま、教えたのはわたしなのですけどね?
……いや、その、初めて鎧を身につけた時に、鏡の前でポーズをつけてたらですね?
『ミラ姉ちゃん!かっこいい変身ポーズを教えて欲しいの!』とか言われちゃって。それでつい、その場のノリで色々教えてしまったのですよ。
まあ可愛いから問題なし!
真っ白ショートカットの髪に、クリクリの大きな紅い瞳の活発そうな美少女。
そこにさらに紅い光沢のある龍鱗の鎧を着ているのです。
その形状は、両腕と脚、胴体を覆うところは同じなんですが、下半身だけなぜかミニスカート状の装甲板と、ニーハイソックスに仕上がった銀月布で絶対領域を作り上げているのです。あざとい!
アンデッド化したエルゾンこと、エルダーファイヤードラゴンゾンビの鱗を浄化して作ったから、わたしの鎧よりは劣るものの、胸の中央だけ龍神様の鱗を使っているし、この鎧も神器になっているのですよ。
さらには、ディアお母様の角の端材で作ったらしい短剣の二刀流でビシッと構えるリル。その表情は得意げに微笑んでいるのです。いわゆる、ドヤ顔ですね。可愛い。
『神器・地龍王の角剣 ランク ー 地龍王サーガランディアの角を材料に鍛治神が作成した神器。不壊。地母神の眷属にふさわしい、地属性が強くこめられた二振の短剣。土魔法の触媒として極めて優れ、魔力の消費量大幅軽減、威力増加に加えて、魔力撃も強化することができる。また、神気をこめることで、金剛の刃を伸ばすことも可能であり、その長さは最大で10メートルにもなる。』
『神器・赤龍鱗の鎧 ランク ー アンデッド化した上位火龍の鱗を浄化し、胸の中央に龍神の鱗を使った鎧。赤龍の鱗を使用しているため火属性に極めて強く、それ以外の属性にも非常に強い耐性を持つ。また、龍神の鱗の効果で1日に一回だけ、神気をこめることで防御力を倍化することができる。』
強敵を相手にして、緊急防御システムは頼もしいですよね。
あれから多少のレベルアップもしたし、神器で武装してるし、これなら黒鳥が相手でも互角以上に戦えるかな?
リルはお面ライダーでした。
さあここからが悩みどころで、狼の変身ポーズとかどうすんねん?




