お正月特別間話 玉兎と神兎とその他大勢!あと時々月神。 前編
あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします。
m(_ _)m
いつも、つたない上に進行の遅い作品を見捨てずに読んでいただきまして、まことにありがとうございます。
今年こそは完結させたいですね。
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
『ようこそ、おひいさま!』『あけましておめでとうございます!』『お正月といえば!』『お餅つき!』『そうそう!』『そうです!』『そして、お餅つきといえば!』『わたしたち玉兎の出番!』『その通り!』『さあ、おひいさま!』『『お餅つきいたしましょう!』』
その日、年始の挨拶に月神宮に訪れたいつもの一行を待っていたのは、準備万端整えた玉兎たちだった。
中庭に転移したと思ったら、いきなりたくさんの玉兎たちに囲まれ、話しかけられ、目を丸くして驚くミラたち。
リルとレイはテンション上がって楽しそうだ。
『おめでとうなの!お餅つきは初めてなの!とっても楽しそうなのよ?』
『おめでとうデス!お餅つきがなにか分からないデスけど、レイは負けないのデス!』
勘違いしているレイに苦笑いしながらも、挨拶を返すミラ。
『あけましておめでとうなのです、先輩方。
今年もよろしくお願いするのです。
レイ。お餅つきは勝負ごとではないのですよ?
お餅をついて、神様に捧げることで健康や豊穣を祈る行事ですね。』
ちなみにミラたちは全員人型になっている。
月神宮に転移する膨大な魔力を得るために、神獣変化したミラに合わせた形である。
玉兎たちはうさぎのままだ。
歩み寄りながらも、周囲を見回すミラ。
いつもなら、呼ばなくても出てくるあの神物の姿が見えない。
しかし、いないならいないで面倒がなくて別にいいか、とあっさり流される。
婚約者とは思えない扱いに、月神はそろそろ泣いていいかもしれない。
ミラの様子を見た玉兎がクスリと笑うと、事情を説明してくれた。
『おひいさま。主様でしたら、お父君であらせられる太陽神様のもとにご挨拶にうかがっております。
しばらくしたら戻られると思いますので、それまでごゆっくりお寛ぎくださいませ。』
さすがは気がきく古参の玉兎。
それならと用意された席につき、楽しそうに玉兎たちの輪に加わっていく妹たちの様子に目を細めるのだった。
『二匹とも楽しそうですね、ミラお姉様。』
ミラの背後にメイド服姿で立つ、ランが微笑みながら口にする。
同じくランの横に立つ新参のオデットは、ランに話しかけた。
『リル様もレイ様も可愛らしいですね。
ところでラン様。その服は尊い方々にお仕えするための服と聞きましたが、わたしも着てもよろしいでしょうか?』
『もちろん問題ありません。今度、ご用意いたしますね。』
『ありがとうございます、ラン様。』
お子様組と違い、落ち着いた雰囲気を醸し出すお姉さんコンビ。メイドが二人になりそうだが、キャラがかぶっているとか言ってはいけない。いけないのだ。
ほら、髪の色がランは白から青空の色のグラデーションで、オデットは真っ白だし、目の色も違うし。ねっ?
『……こうして、月神宮で行事を見るのも久しぶりだこと。
また、ミラと共に参加できて嬉しいわ。』
しみじみと噛みしめるように話すのは、ミラの隣に座った地龍王こと、サーガランディアだ。
ゆったりと椅子に背をあずけ、足を組む姿はガタイの良さも合わさって、よく言って着飾ったアスリート。悪く言えばマフィアの女ボスか。
こうして、月神が来るまで存分に餅つきに興じるミラたちだった……。
『いやぁ〜、やっと解放されたよ。
父上も母上も毎年毎年、話が長いったら……んっ?』
ようやく太陽神たちの長話から解放され、自分の宮殿に戻った月神ルーナラーナが見たものは……怒号が飛び交う戦場だった!
『餅つきするだけなのに、なんで⁈』
後編に続く!
後編は一時間後に投稿予約済みです!
果たして、ルーナ様が見たものとは⁈∑(゜Д゜)




