神兎 その92 黒鳥(特大)再び!って多っ!?
今年もつたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございました。
m(_ _)m
年内の投稿はこれでおしまい。
また来年も楽しんでいただけると嬉しいです。
結界の中心までは、およそ200メートル以上はあるのですが、わたしの収束光炎ブレスは威力を保ったまま堕女神めがけて飛んでいくのです。
神獣変化しているから、魔力は三倍。
あっ、身体超強化をしてなかったのです!
くっそー。強化していれば、三倍魔力をプラスした体力でブレスが吐けたのに。
兎も角、信仰を集めて多少のレベルアップはしたブレスが飛んで……なにっ!?
あと少しで堕女神に届くというところで、妨害が入ったのです!
横合いから、これまた大きな影が割り込み、その身でブレスを受け、防いだのですよ。
ただし、防いだといっても、わたしの超火力のブレスですからね。思いっきり大ダメージを受け、地に伏せているのですけど。
それにしても、自分の身を挺して守るとは敵ながら見上げた心がけ。
いったい何やつ?
黒鳥(愛美神の眷属) lv45 ♂ 状態:妖獣化
名前 アートラム
ランク S
HP 10893
MP 2998
STR 4712
VIT 8051
AGI 1384
MGI 3112
スキル
魔神撃 魔力感知 魔力操作 魔力視 鑑定 身体強化 金剛力 金剛体 超再生 気配感知 飛翔 ブレス(風属性) 風魔法 闇魔法 死霊魔法 思考加速 並列思考
称号
堕ちた女神の眷属 黒死鳥
神眼で見てみたら、オデットさんの元お仲間ですか。
わたしが公都で滅ぼした特大形態になっているのですけど、亜神ブレス直撃で、すでに死に体ですね。
一応、傷が回復しつつあるようですが、今さら一匹や二匹出てきたところでわたしの敵ではないのです!
それじゃあ追撃を……と思ったらなんか山ほど出てきたんですけど!わらわらと後ろから横から地面から……地面⁈
なんで地面から湧いて出てくるんですか!
数もいち、にー、さん……いっぱい♡
ふざけんな!思わず幼児退行しまったじゃないですか!
ちょっとオデットさん!あなたの元お仲間たちって、そんなにたくさん居たんですか!
「いいえ!そのようなことは……!
兄がいなくなってからは、残ったのはわたしを含めて四羽だけ。あれほどの数がいるはずがないのですが……。」
えー?オデットさんを抜けば、三羽だけ?
でも、目の前には合計三十羽近くいるように見えるのですけど。
ひょっとして、堕女神の能力で増殖した?
……さすがに戦力差があるのですかね?
一体一体は敵じゃなくても、30体のSランク魔物が相手ではちょっと苦しいか。
その上で堕女神とも戦わなきゃいけないわけですし。
ここは戦略的撤退するのです!
第一防衛ライン(ユルルングルさんのところ)まで退却!
の前に、嫌がらせ全力ブレスを吐いて、全員でユルさんのところに転移!




