表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
440/625

神兎 その77 ちょっとだけイラッとしていたのは秘密なのです!

いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。

m(_ _)m


今日はお休みですが、転スラの新刊を読むから執筆はたぶんできません。だって厚いし、中身も二段組だし……。

年をとるとね。長い小説を読むのにも体力を使うんですよ。

TRPGプレイヤーが……も長いですけどね。

しかも、相変わらずの9割以上書き下ろし。

どういう筆力してんねん!(*゜▽゜)ノ


これからも楽しんでいただけると嬉しいです。

 大きくお口を開けて喉の奥から吐き出そうともがく、ユルさん。

 口の中のピンク色が目に鮮やかですね……。

 舌も長いし。


『ゲエッホ、ゴホッ!』


 ドサッ


 咳と同時に砂の上に吐き出されたのは……卵?


 ますます、某大魔王かい!


 わたしたちの目の前に産み落とされたのは、人間の子供くらいなら入ってしまいそうな、大きな卵なのです。

 生まれたばかりだからか、粘液にまみれてツヤツヤと光っているのですよ。


 ただし、卵の殻の色彩は非常に豊かですけどね。


 ユルさんの体と同じく、虹色のまだら模様の卵。

 もし前情報なくこの卵を見つけてたら、中から何が生まれるかまったく想像つかなかったですね。

 生まれるのは恐竜?怪獣?


 本体の大きさ的には怪獣もあながち間違いじゃないですけど。


 と、卵の殻にヒビが。


 パリ、ピシ、とヒビが広がっていき、縦にパッカンと割って出てきたのは……んん?


 絡まってて分かりづらいですが、二匹いないですか?


 必死になって絡まった体を解こうとする虹色の……色も違うような。


『おい!そっちのしっぽを抜けよ!』

『ちょっと待って〜……あ〜抜けた抜けた〜〜。』


 頭の形は相変わらずパペットっぽいですね。

 丸っこくて可愛い。

 太さ長さは中型の錦ヘビくらい?まだ絡まってるからはっきりとは分からないですが、2、3メートルはありそう。


 そして体の色が、片方は水色、緑、白の三色で、もう片方が赤、茶色、紫なのです。


 これはひょっとして……二匹に分かれた分、虹の鱗の無効化できる属性も分かれたのですか?


『んん〜〜〜〜?久しぶりすぎて〜〜ちょっと失敗〜ですか〜〜ね〜〜〜〜?』


 巨大な頭をかしげるユルさん。

 しかし、それに反発したのは、やっと絡まった体を解いた分身体なのですよ。


『おう本体!作っておいて失敗たぁどういう了見でい!』

『そうですよ〜?わたしたちにも心はあるんですからね〜〜?』


『ごめんごめん〜〜〜〜。

 君たちには〜〜ここにいる〜ミラさんに〜〜付いて行って〜欲しいんだけど〜〜〜〜。』


『わかりゃあいいんだよ!わかりゃあな!

 よしっ!おいらたちに任せとけ!』

『こっちも分かりました〜。よろしくね〜?ミラさん〜。』


『……よろしくお願いするのです。』


 なんか、性格の落差が激しくて面食らってしまったのです。

 ()()、のんびり屋のユルさんから、まさか江戸っ子が生まれようとは……!


 もう一匹さんはのんびりというよりかは、おっとりといった風情。

 このくらいなら意思疎通にも齟齬(そご)は出ないですよね。


 ……ちょっとだけ、ほんのちょっとだけですよ?

 ユルさんの話し方にイラッとしていたのは秘密なのです!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 更新お疲れ様です!                やっとテストが終わりました。数学が無理でした。(´Д`) あのユルさんから、江戸っ子とはすんごい事を思い付きましたねw。 この子達もユルさ…
[一言] ミラは、ファンネル・ビット(どちらかというとリフレクター・ビットかも)をゲットした。(そのうち、フルアーマード・ミラとかGな世界の装備が増えたり(笑)?) ユルさんって空間磁力メッキ(宇宙…
[良い点] 本体の1割くらいのサイズ(数百mくらい)じゃ無かった点(笑) とりあえず1%どころか1‰(パーミル)ですね。 間なら1mm半くらい相当の分身体なので胡麻粒吐いた程度でしょから、ユル子さんは…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ