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神兎 その72 死の砂漠を癒すもの

いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。

m(_ _)m


今日は、近くのお店にバレバレの覆面調査員としておもむきます。

なぜバレバレかというと……そこは前に勤めていたお店だからです!

人が足りないとはいえ、一歩店に入った瞬間に「久しぶり〜!元気してた〜?」とか言われる覆面調査員がかつていたでしょうか?

しかも、誰がどこの店に行くかも回覧されているという。

もう最初から隠す気ないやん!?(*゜▽゜)ノ


ガチ覆面として目出し帽とかかぶっても、不審者として警備員さんにドナドナされるだけですし。

開き直って調査してきますけどね。(^^;


これからも楽しんでいただけると嬉しいです。

 死の砂漠に近づいていくと、森と砂漠の間にわずかばかりですが土と、そこをおおう苔とか背の低い雑草が生えている地帯があったのですよ。


 濃い灰色というか、薄茶色というか。

 これは、少しずつですけど砂漠が普通の土に変わっていっている、ということなんですかね?


 自然の力ってすごい……。


『死の砂漠は自然回復するような生優しいものではありませんよ?ミラ。

 あの土の部分は、地母神の眷属が長い時をかけて土壌改良した結果です。

 逆に言えば、数千年の時をかけてもあの程度しか砂漠を小さくできなかった、とも言えますね。』


 そ、そうなんですね。

 近くで見ると土の層はおおよそ、幅100〜200メートルくらいですか。

 砂漠の外縁にそって、地平線の果てまで続いているのですよ。


 ……ひょっとして、砂漠全体を取り囲んでいるのですか?

 これ以上砂漠が広がらないように。


 砂漠がどれだけ広いかは分からないですが、古代とはいえ一国の領土が丸々砂漠化したとしたら、全周でいったい何百キロあるんですかね?


 それはそれは気の遠くなる作業なのです。


 なるほど、気の長い眷属にしか務まらないお仕事ですね!


 わたしやレイにはとても無理ですね。

 ランならギリいけるかな?


『レイにだってできるのデス!』


 カァカァと鳴いて反論しているのですけど、能力的なことはさておき、レイ。おまえは何千年、何万年も同じ作業を延々と続けることができるのですか?


『……やってみないと分からないのデス。』


 無駄に負けず嫌いですねぇ、レイは。

 そもそも出来るとしても、わたしがやらせないですけどね。


 兎も角、砂漠の外縁に着いたので、ディアお母さまは軽く羽ばたきつつ地面に降りたのです。

 砂漠なので、当然砂ぼこりが盛大に舞うわけですが。

 でも、風魔法でスッキリさっぱりあっという間にキレイな空気になったのですよ。


 そしてお母さまの背から下りるわたしたち。


『……この辺りにいるはずですが……。』


 つぶやくお母さまなのですけど、見渡してみてもどこまでも続く砂があるばかり。

 場所を間違えたのですか?


『いいえ、必ず近くにいます。』


 と言うと、お母さまは地面に魔力を薄く広く、波紋状に流していったのです。

 これは……もしかして地面の下に魔力を流して探査しているのですか?

 なんか、地球にも超音波とか使って調べる機械があったような……。


『ミラたちもやってみなさい。

 これも索敵の手段のひとつですからね。』


『分かった!やってみるの!』


『かしこまりました、お母さま。』


『レイは土魔法は使えないのデス……。』


のんびり屋の眷属さんは、のんびりすぎて登場に間に合いませんでした……。


次回!次回こそは登場する予定です!

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― 新着の感想 ―
[一言] 某TRPGって書かなくてもソードワールド2(ラクシア世界)なのはわかるのですよ。(一応TRPGはD&D赤箱時代から知ってますし、ソードワールド(フォーセリア世界)も央華封神、ガープス等色々プ…
[一言] 地中音波探査機ですね。 魔法でやれば地中魔力波探査でしょうか。 属性に関係なく、単波長の微弱な魔力を広げて反射波を感知するのですよ。 そして、ミラの魔力を感じた元美の神(邪神)が封印を破って…
[一言] なんか稚拙過ぎて、『覆面調査員』ではなく『覆面調査員ごっこ』、まぁ、『お面調査員』ってとこですかねぇ?
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