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神兎 その45 やってきました大迷宮!(裏口)

いつも、つたない作者と作品を見捨てずにお付き合いくださいまして、ありがとうございます。

m(_ _)m


今日から本編再開いたしますが、ストックは四話ほどしか作れず。尽きたら不定期になるかもしれません。

と、予防線を張っておきますね。(^^;


これからも楽しんでいただけると嬉しいです。

 ハイッ!


 というわけでやってきました大迷宮(裏口)。


 地龍王が守るという、月神宮へつながる転移魔法陣からの裏口入学ならぬ、裏口入場なのです。


 なんでわざわざ迷宮に来ているかというと、理由は二つ。


 まず、堕ちた女神との決戦に向けての戦力増強。

 神々の眷属である神獣たちの中でも強力な存在であり、なおかつすぐに動ける地龍王を仲間に引き込もうっていう寸法なのです。


 しかも、わたしの前々々々……世? 初世? のお母さんだったわけで。

 そしてその昔、地龍王ママンはわたしのことをそれはそれは可愛がっていたらしく、わたしがお願いすれば二つ返事で承諾してくれるだろう(ルーナ様談)、とのことで勧誘に来たのですよ。


 そしてもう一つの理由は、鍛治神様から要請があり、武器の素材を集めているのです。

 水、火、風の各属性は龍神様からそれぞれの龍王に伝達。命令の形であっさり手に入ったのと、光と闇は太陽神様と地母神様の眷属からもらえるらしいんですけど、地龍王ママンだけは別。

 夫婦喧嘩中で別居状態ですからね。話も聞いてもらえないらしいのです。


 なので、わたしが代わりに勧誘ついでに素材をおねだりするっていうわけなのですよ。

 まあ、再会したと思ったら、いきなり物品をおねだりするのも、少しばかりどうかと思わなくもないのですけど。


 あー。少ーし緊張してきたのですね。


 かつてのおっかさんだったからといって、わたしには記憶がないですし。

 なんだか、シチュエーション的には小さな頃に離ればなれになった親子の再会シーンに近いですかね?

 向こうはしっかり覚えているけど、こっちには記憶がないってあたりが。


 ご対面しても、「お前など娘ではありません!」とか。

「誰ですか、あなたは。」とか言われたら、ちょっとショックというか。


 けれども、ここでウダウダしてても始まらないのです。


 覚悟を決めて、いざ!ごたーいめーん!


 転移陣のある部屋から、両開きの扉を開けると先へと足を進めるわたしたち。


 ちなみにメンバーは、わたし、リル、ラン、レイのいつもの四匹に、玉兎パイセンが一匹ついて来たのです。

 そして全員、人型に変化中。

 地龍王が決戦メンバーに入ると迷宮のボスがいなくなってしまうので、玉兎パイセンはその代わりなのですね。


 ……まあ、さすがは大迷宮というべきか、ここ千年ほどはボス部屋までたどり着いた者は、人間、魔物ともにいないらしいですけど。


 着いて来た玉兎パイセンは古参の方らしく、地龍王とも面識があるとのこと。

 話がスムーズに進むようにという配慮ですね。誰の、とは言いませんが、ええ。


 扉の向こうは、天井も高い広い空間。

 その中に太い柱が二列、規則正しく立ち並び、荘厳な空気を(かも)し出しているのです。


 まさに、これこそボス部屋!と言わんばかりですね。

 並の冒険者パーティでは、入っただけでビビりまくること間違いなし。

 だってこれだけデカい空間があるってことは、それに相応(ふさわ)しい巨大エネミーがいるってことですからね。


 ま、わたしたちは裏口から入ったわけですけど。


 さて、広間に入ったわたしたちの前には、一人の女性が立っていたのです。


 オーウ、アナターガチリューオーサマデースカ?


緊張と照れ隠しから、急に片言になるエセ外国人風ミラさん。(^^;


次回は地龍王様と再会です。

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― 新着の感想 ―
[一言] 裏口から行かなかったら…冒険者に絡まれる 主人公(男)に助けられる 最下層に用があることを話す 主人公(男)がついてくるっていう別物語が始まる予感 まぁミラさんにとっては邪魔以外ないのかな?…
[良い点] あはは、裏口というか、『出口』から入場ですか(笑) まぁ・・・表口からだとその『迷宮の入口』に着くまででも大変でしょし、妥当ってば妥当でしょかね? 読んでて最初思ったのは、『同行の玉兎…
[良い点] 更新お疲れ様です。 遂に地龍王様との対面&再会ですね···。昔の特撮の『特捜エクシード○フト』の主題歌の歌詞を借りるなら、『魂の兄弟』ならぬ『魂の母娘』な訳ですが···はてさてどうなる?…
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