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角うさぎ その3 絶賛準備中なのです。

 というわけで現在、絶賛準備中なわけなのです。


 巣穴を掘りまくりの、出入り口作りまくり。まるで、小さな地下迷宮ですね。入れるのは小動物だけですが。


 お腹が空いたら付近の草をもそもそ食べるのです。

 あまり食べ過ぎて巣穴の出入り口がバレバレになっても困るので、そこは出入り口から少し離れたところのを食べるのです。


 さらに思い付いたのは、この唯一の武器である角の強化なのですよ。

 天然である程度は尖ってますが、とても武器として使えるほどでは無いのです。


 そこで、角を尖らせるために、そこら辺にある石で削って槍の穂先のように加工してやるのです。


 先端は鋭く、途中は刃のように。

 出来れば刃はギザギザにして傷を広げるようにできたら完璧なのですが……。

 そう上手くはできないのです。


 だって手指で加工できるわけではないのですよ⁈


 頭の上についた角を、なるべく平らな石に(こす)りつけるように()いでいくしかないのです。

 何というか、2メートルの槍のはじっこを持って、その穂先を小さな砥石に当てて研いでいるような気分なのです。


 石に角を当てて、すりすり、ゴロゴロ。

 時には横向きに寝転んで擦り付けるのです。まるでマタタビに酔っ払っている猫のようですね。


 (はた)から見ればさぞかし滑稽(こっけい)な、シュールな光景だろうとは思うのですが、他に方法は無いのです。


 笑いたければ、笑うといいのですよ!


 あまりのままならなさに、パン食い競争を思い出したのです……。あれも手を使えないのということなら一緒ですからね。

 わたしが競争に参加したのかは分からないのですが。


 ままならないまでも、とりあえず角研ぎも完了!

 完璧とはいかないのですが、振り回せば草を刈れるし、突けば、大した力を入れなくても灌木(かんぼく)に半分ぐらいめり込むほどに尖らせることが出来たのです。


 その後、なかなか抜けなくて焦ったのですが……。



 さて、これで戦闘の準備はひとまず終わりなのです。

 あとは獲物がかかるのを待つばかりなのですね。


 暇なので、その間に目標その2について考えるのです。

 魔力? 的なものを身につけるにはどうすればいいのか。


 ひとつには、これまた定番なのですが、自分の体内にある魔力を感知して、循環、溜めて体外に出す訓練をする、ということ。

 この世界の生物、魔物におしなべて魔力的なものが備わっていれば、可能なのではないか? と思うのです。


 もうひとつは、外的な要因によって魔力を増していく方法なのです。


 魔力のある食物を食べる。

 魔力のあるアイテムを使う。

 あるいは、魔力を持つ他者に魔力を流してもらう、などですね。


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― 新着の感想 ―
まだ全然読んでないのでわからないですけど、えっ、主人公赤ちゃん産むんですか?  今ちらっと感想欄読んでしまい、え!、となりました。 自らネタバレされに行った愚かなわたくしですが(笑)、その真偽を確か…
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