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神兎 その39 総員、対ショック姿勢!ガッツン!!〜☆

いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。

\(゜∀゜)/


これからも楽しんでいただけると嬉しいです。

『うむ、了解した。

 それならば、さっそく角を取ってもよいかの?』


 わたしは頷くと、鍛治神様の身長に合わせて膝をつくのです。

 鍛治神様は元ドワーフっぽいですから、背が低めなのですよ。わたしより10センチくらい低いのです。


 なので、わたしがかがんだ方が作業しやすいですよね。


 そして、おもむろに神獣変化!


 額にニョッキリと角が生えてきたのです。

 もちろん、翼や尻尾、手足の毛皮も同時に生えてるんですけど。


 すると、鍛治神様はアイテムボックス?から鈍い金色に輝く(のみ)とハンマーを取り出したのですよ。


 ううっ。

 あの鑿でガツンと切って落とすのですね……。

 今さらですが、ちょっと怖いのです……。


 鍛治神様は、鑿を角の根元に当ててからハンマーを軽く付けると。


『それでは切るからの。

 衝撃はあるが我慢するんじゃぞ?』


 神気をこめたのか、鑿とハンマーが金色に光るのです。

 わたしはキュッと目を閉じて、来るべき衝撃に備えるのですよ。


 総員、対ショック姿勢!


 ハンマーを振り上げる気配の後……。


 ガッツン!!


 いったーーーーいっ!?


 目から星が、星が飛んで見えるのですっ……!


 頭がくらんくらんする〜〜〜!


 なんというか、角に神経は通ってないからか、直接的に切るような痛みじゃないんですが、ヘルメットごしに思いっきりハンマーでぶん殴られたかのような……。


『ふぅむ。これは見事な角だのう!

 良い武器を作らせてもらうからの?

 期待して待っているがいい!』


 鍛治神様がほれぼれとわたしの角を目の前に掲げて見ているのです。


 自分から承諾したことだから何も言えないんですけど、なんか納得いかないのです……!

 こっちは涙目になってるんですよ⁈


 このやり場のない怒りをどうしてくれよう……!


『大丈夫かい?ミラちゃん。』


 頭を押さえてうずくまるわたしを。心配そうに覗きこんでくるルーナ様。


 居たっ!怒りのやり場が!


 隙あり!


『ぐえっ。』


 わたしはルーナ様の脇腹に貫手で地獄突きをかましたのです!

 抗議の声を上げるルーナ様。


『なんでっ⁈』


「なんでもないのです!」


 立ち上がりながら、プイと違う方向を向いて言い返したのですよ。


『……お主らは仲が良いのお……。』


 鍛治神様が呆れたように言うのです。


 べ、別に仲がいいわけじゃなくてですね⁈


 コラそこっ!嬉しそうにするんじゃないのです!


 はぁ……。

 まあ、ルーナ様はほおっておいて、角が治るか試してみるのです。

 ちょうど神獣変化で魔力も上がってるし。


 目の前に戻すべき形が見えているから、イメージするのも簡単ですね。

 神気を巡らせつつ、治癒魔法……いえ、言うなれば部位再生魔法を自分にかけるのです!


 我が無敵の角よ、甦れ!


 ……むーん。

 仮にも亜神の体の一部を再生させようってんですから、消費する神気も魔力も膨大ですねぇ……。


 それでも、根元から少しずつ角が伸びていく感覚がするのですよ。


 完全に治ったと思った時には、回復しかけていた魔力のほとんどを使ってしまい、MPがすっからかんに。

 感覚的には、10000ポイント以上使ったっぽいですね。


 再生できるなら、わたしの角を使った武器を量産できるかと思ったんですが、この消耗具合ではそれも無理ですか。


 それに、いちいち鍛治神様を呼び出して作ってもらうわけにもいかないですしね?


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― 新着の感想 ―
[一言] ヘルメットにハンマー叩きつけられると痛いんだよなぁ…にしても鍛冶神らしい取り方だったなぁ 電動のこぎりとかオーバーパーツとかが出てくるのかなって思った(それか剣神が居合切りで痛みを感じさせず…
[良い点] 『ぐえっ。』 [一言] これ、双角のうち、片方だけ『採取』された感じです?
[一言] 呼び出される程度の事で定期的に良質な素材が入ってくるのを嫌がる鍛冶師はいないと思うが
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