神兎 その34 えっ?
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
今日は昨年亡くなった兄の一周忌の法事です。
もう一年経つんですねえ……。
なので、法事の後は精進落としという名の宴会がありまして、久しぶりに親戚が集まって飲むので執筆はお休みです。
カサイサンが二日酔いにならないよう、祈っておいてください。
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
さてと。
ハゲブタコンビの断罪も終わり、この国ですることはほぼ終わったのです。
いよいよ、堕女神討伐に向けて動き出す必要があるのですが、その前に落ち着いた場所でやっておきたいことがあるのですよ。
満月の夜……わたしはひとり、寝室を抜け出して神殿の広間に向かうのです。
寝る時はもとの姿なので、神兎、鹿の角の生えたうさぎですが、ルーナ様の神像の前でおもむろに神獣変化するのです。
……もちろん服は着るのですよ?
そうしてから、心の中に月神宮のことを思い浮かべて魔力を励起させるのです。
今のわたしは神獣変化によって全能力値が三倍。
つまりはMPも三倍だから、余裕で一万を越えているのですよ。
前にルーナ様は八千ポイントくらいでいけるって言ってたから、これだけあれば月神宮への転移もできるはずなのです!
というわけで、いざ月神宮へとレッツラゴー!
フッフッフ。サプライズで驚かせてやるのですよ!
転移!
気がつけば、そこは神気溢れる清浄な空間。
これでここに来るのは三度目ですか?
でも、生の体で来るのは初めてだから、少し新鮮な気分ですね。
今日はお呼ばれしたわけじゃないからか、いつものお出迎えはないのです。
さあて、ルーナ様はどこかな〜?
驚く顔を見るのが今から楽しみなのです!
月神宮の中の構造がどうなっているのかは、さすがに分からんちんなので、適当に広間の奥に歩いていくのですよ。
おっと。ここまで来たら神獣変化はもういいですね。
神気も消耗するし、普通の人の姿になっておくのです。
ひたひたと素足で歩くことしばし。
中庭のような場所に出たのです。
……神様の住まいにツッコミを入れるのもどうかと思うのですが、月面に草が生えているのはどういうことなのか?
というか、わたしは今息をしてるから空気もあるのですか?
宮殿の中だからセーフ?
うわ〜、考えなしに来てしまったのですが、ちょっと迂闊でしたね。
もし、空気が無かったら到着と同時に窒息死してたかも。
今さらになって冷や汗が出る思いですね。
おや?
中庭の柔らかそうな草の間にうさぎさんがいるのです。
この月神宮にいるということは……ルーナ様の眷属、玉兎さんですかね?
しかも、成り立てホヤホヤのわたしと違って、きっと生粋の玉兎なのです。
ここは一つ、後輩としてご挨拶しておかねば。
玉兎パイセン、ちーっす!
って、どこのチンピラ舎弟ですか!
今のはなし!
「はじめまして。わたしはミラ。
地上で進化してルーナ様に拾われ、眷属になった者なのです。
あなたはルーナ様の眷属、玉兎ですか?」
真っ白なモフモフに真っ赤なおめめの玉兎さん(仮)に歩みよりながら話しかけるのですが……。
玉兎さん(仮)はまじまじとわたしを見上げているのですよ。
うーん。警戒してるのかな?
月神宮に侵入者なんて、まず居ないと思うし。
地球で言えば、アポロ計画でようやく月面着陸できたくらいですからね。
強いて言えば他の神様くらい?
あまりお見かけしないお顔ですが、どちら様ですか?ってところですかね。
と思ったら玉兎さん(仮)が急に声を上げたのです。
『おひいさま!』
えっ?




