神兎 その17 お子ちゃまたちに祝福を!
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
今日は、『TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す〜ヘンダーソン氏の福音を〜』の8巻が届いたので、執筆はお休みです。
カサイサンの次回作にご期待ください。
これからも楽しんでいただけると幸いです。
一応は、一人ひとり蘇生した人たちの状態を確認したのですが、特に問題はなさそうですね。鑑定便利。
むしろ、わたしの……おっぱいエリクサーを飲んだことで、元気100倍な餡パンの人のようにハツラツとしているのです。
今度は子供たちに囲まれるわたし。
親御さんたちは恐縮しきりなのですが、まあ子供のすることですからね。軽く首を振って、気にしないよう伝えるのです。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん!お名前なんていうの?」「すっごい美人さんだね!」「なおしてくれて、ありがとー!」
しゃがんで目線を合わせると、わちゃわちゃと一斉に話しかけられるのですが。
フフフン?
今のわたしは、複数の人間から同時に話しかけられても、問題無し!
思考加速と並列思考、ついでに超聴覚で、聖徳太子みたいに十人同時に話を聞いても余裕なのです!
まあ、お子ちゃまたちのたわいも無い話を聞くには、無駄に高いスペックですけどね!
「わたしの名前はミルラーナ。ミラと呼んで欲しいのです。
褒めてくれて嬉しいのですよ?あなたもとっても可愛いですね。
どういたしまして。キチンと直したから大丈夫ですが、もうケガをしないように気をつけるのですよ?」
それぞれ話しかけてきた子たちに向き合い、目を見て答えると。
「すごいや!みんなちゃんと聞こえたの⁈」「キレイなだけじゃないんだね!」「そうなのよ!ミラお姉ちゃんはとってもすごいのよ?」
とさらにわちゃわちゃと話しかけられるのです。
そして、なにげにそこに混ざっているリル。
さすがに4、5歳の幼児よりは背が高いですが、まったく違和感を感じないのがすごいですね……。
精神年齢が近いんですかね。
どれ、少しサービスしてあげるのです。
わたしは正面にいた男の子を抱き上げると話しかけるのです。号泣ママの息子さんですね。
「あなたはとても優しい子なのです。
これからもお母さんを大切にするのですよ?」
「うん!だって、ぼく、ママが大好きだもん!」
ニッコリ笑って元気良く答える男の子。
うむうむ、そのまま真っ直ぐに育つのですよ。
片手で抱っこして空いた手で頭を撫でると、男の子が少しキラキラと光ったのです。
なにごと?
不思議に思っていると、見ていたランが教えてくれたのです。
「……ミラお姉様。その子にお姉様の祝福が与えられたようです。」
へっ?
亜神でも祝福とか与えられるのですか?
念のため男の子を鑑定してみると、たしかに祝福が付いていたのです。
『ミルラーナの祝福 慈愛の心を持つ亜神が与える祝福。亜神であるため効果はそれほど高くないが体力と病気耐性が少し上昇する。』
……別に慈愛の心なんて持ってないと思うのですけれども。
それでもお子ちゃまたちに与える祝福としてはもってこいな効果なのです。
文明度の低い時代では、ちょっとした病気で子供たちが死んでしまうのはよくあること。
その可能性を少しでも無くせるのならば……。
よっしゃ!
ここは大盤振る舞いといくのです!
みんな祝福してあげるから、順番に並ぶのですよ!
『ヘンダーソン氏』の作者さんは、新刊が出るたびに数万字以上加筆していて、本当に凄いのひと言ですね。
追加エピソードも面白いし、世界観も補足されて深みをましていきます。
ただ、だんだんと長くなっているので、読むのにも体力を使うというか……。(^^;
好きな小説を徹夜で読んだことも、今は昔となりにけり。
枕元にシリーズ作品ぜんぶ並べて読み返したりとか。
……年取ったなあ、と思いますね。
_:(´〜`」 ∠):




