神兎 その10 これさえあればラッキースケベも許さないのですよ!
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
今日は無尽の新刊と、ヘンダーソン氏の新刊とマンガ版と新九郎奔るの新刊の予約をしたので、執筆はお休みです。
カサイサンの次回作にご、『予約しただけで、執筆できないわけがないのです!』へぶしっ!
ψ ψ
(๑`ω´๑ )ノシ(๑˃̵×˂̵)=3
こ、これからも頑張って執筆します……ガクッ。
ランは、わたしなら当然蘇生できると思っているようですけど。
……いや、たぶんできるとは思うのですよ?
だって、人間である巫女、クリスさんが行使できてるんですから。
同じルーナ様の加護を持っていて、しかも能力値のレベルが違うわたしができないことはないと思うのです。
さらに言うなら、わたしは生と死、復活を司る月神の眷属。
ルーナ様にお願いすれば、たとえ死後時間が経っていたとしても復活させられると思うのですよ。
体が残っていて、魂が転生してさえいなければ。
ですが、試したことのない魔法を、いきなり期待値高めの場でしなきゃいけないのですか?
失敗したら小っ恥ずかしいのですけど。
思わずジト目でランを見しまうのですが。
『……ミラお姉様の承諾も得ずに勝手に引き受けてしまい、申し訳ございません。
ですがお姉様なら、きっと蘇生されると思ったのです。
運び込まれた死者は……幼い子供が多かったので。』
……むーん。子供ですか……。
黒鳥が撒き散らした瘴気に巻かれて亡くなってしまったのですかね。
子供だから瘴気に対する抵抗力も低かったかもしれないですし。
それは親御さんも諦めきれないですよね。
なんの罪も無く、ある日急に、理不尽に命を奪われたわけですからね。
まったく、迷惑な害鳥なのですよ!
倒した後までも面倒をかけられるとは!
分かったのです。
ラン。その子供たちのところに案内するのですよ。
『かしこまりました!』
嬉しそうに頷くラン。
まあ、面倒なことは面倒ですが、助けられる命なら助けたいじゃないですか。
もとより、後で余裕があれば蘇生するつもりでしたし。
コンコン
おっと、誰か来たようですね。
ドアをノックされたのです。
「ちょっと待って欲しいのです。」
今のわたしはマッパですからね。
ここで、わたしは新たに得たスキルを使うのですよ。
その名も『瞬間着衣』!
説明しよう!
『瞬間着衣』とは、文字通り瞬時に衣服を着ることができるスキルなのです!
これさえあれば、お着替え中の部屋にうっかり入ってしまうなんていうラッキースケベも許さないのですよ!
昨日、借り物のドレスに着替えた後に、元々着ていた冒険者スタイルの服をアイテムボックスにしまっておいたし、さらには最初の村でもらった地味なワンピースなんかも入っているから、すぐに使えるのです!
それでは変身!
または、蒸着!
さらに、ムーンクリスタルパワー!メークアー……ゲフンゲフン!
スキルを使うと、頭の中にアイテムボックスに入れている衣服が浮かんできたのです。
ここから選ぶわけですね。
ここはらっくり簡素なワンピースでいくのです。
選択すると……おおっ⁈
いつのまにかワンピース(地味)を着ているではないですか!
よし、成功!
これでマッパやバニーガール姿を衆目に晒さずに済むのですよ!
痴女にならずに、いつでも人化や神獣変化できるのです!




