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神兎 その3 『……ママ姉ちゃん。レイは字が読めないのデス!』

いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。

m(_ _)m


これからも楽しんでいただけると嬉しいです。

『レイはどの神様の眷属になりたいのですか?』


 聞いてみても『うーん……。』と悩んで答えられないのです。


 まあ、通常の進化と違って、進化先の名前や情報がないから判断が難しいですかね。


『すまんがわしは辞退させてもらおう。

 神格も低いからな。

 それに、武具はわしが直接打った方が強いぞ?

 鍛治神の眷属ではこれからの戦いに向かって利点が少なかろう。』


『そうねぇ。わたくしも辞退しましょうか。

 もちろん、わたくしの眷属でもかまいませんけれど、すでにリルちゃんが眷属になっていますからね。

 別の神の眷属になった方が能力に差ができて、いいのではないかしら。』


 なるほどなのです。


 鍛治神様の眷属でもメリットがないわけじゃあないですけれども。

 でも、レイがトンカン叩いて武器を作るのはちょっと想像できないですし、眷属が作るより鍛治神様が作った武器が強いのも当たり前ですよね。


 そして、アシュアンナ様のお言葉にも一理あるのですよ。


 亜神となったわたしとランは、月神ルーナ様の眷属。

 リルは地母神アシュアンナ様の眷属になったのです。

 なので、レイは他の神様の眷属になった方が能力も被らないし、戦術の幅も広がりそうですね。


 となると、残るは太陽神様、龍神様、戦神様、智神様の四柱ですか。

 技芸神様はもう帰っちゃったから無理なのです。


 大まかに分けると、


 太陽神→オーソドックス三本足カラス系。

 龍神→不明。ブレスや龍鱗がつけば戦闘もいける?

 戦神→戦闘特化。

 智神→不明。魔法特化?


 といったところですかね。


『ふむ。ここはわしの出番じゃの。』


 一連の話を聞いて、白髪白髯の智神様がおひげを撫でながら声をかけてきたのですよ。


『そなたの従魔は選択肢が分からずに決めかねておる様子。

 ならば、具体的な進化先をしめしてやれば良かろう。

 どれ、(ぬし)らにも手伝ってもらうぞ?』


 言うと、神々に手を向けるとその体から小さな光が出てきたのです。

 光(ひょっとして神気ですかね?)を受けとると、レイのことをジッと見つめ、ひとつ(うなず)いたのですよ。


『レイとやら。

 主の進化先はこのようになっておる。』


 再び手を空中にかざすと、そこに浮かび上がるのは人間の文字。

 さすがは智神様、気がきくのです!

 神様語で書かれては、わたしたちには読めないですからね!


金烏(きんう) Sランク 太陽神の眷属

 モリガン Sランク 戦神の眷属

 フギン Sランク 智神の眷属

 ドラコ・コラクス Sランク 龍神の眷属』


 おおっ⁈

 選択肢がめっちゃ具体的になったのです!

 しかも、鑑定もできそう!


 レイ!これなら選べるのですね?


 テンション高めでレイに向かって振り向くのですが。

 レイは小首を傾げて、こっちを見るのです。


『……ママ姉ちゃん。

 レイは字が読めないのデス!』


 ぅおっと。


 ガクッときたのです。

 あれー、読めなかったっけ?


さて、レイちゃんの進化先が示されましたが、どれを選ぶのでしょうかね。


           単勝オッズ

◎金烏        1.3倍

○モリガン      1.5倍

△フギン       3.7倍

×ドラコ・コラクス   5.2倍


不戦敗

・迦陵頻伽(技芸神)

・レイヴン・スミス(鍛治神)

・ゲーコラクス(地母神)

番外

・黒瘴烏(愛美神)

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― 新着の感想 ―
[一言] だいぶ前の話ですが・・・ あとがきの「不戦敗」は、「出場見合わせ」のほうが妥当そうな?(笑)
[良い点] まぁ、『手塚治虫 火の鳥』だとこの作品では、むしろ 月神の職分そのものですね。 ラン「その通りですね。なのでルーナ様の血を飲めば多分、永遠の命が得られるかも知れません」 ルーナ様『ギクッ…
[一言] 念のため、何故ダメかを。 黒いほう:自分が黒いほうなので『煤けてる』側だから。つまり、『死亡フラグ』。 白いほう:燃え尽きて真っ白な灰になった状態だから。つまり、『死亡確定』。 ・・・…
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