神兎 その2 太陽神様が……デレた?
いつも、ストックが無いギリギリのつたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _;)m
これからも投稿が間に合うように祈ってくださいませ。
『うむ!その意気やよし!!
戦いの役に立ちたいというならば、オレの出番だな!
レイとやら、この戦神エリュフォドラの眷属となるか?』
おおっと!ここでさらに戦神エリュフォドラ様からお誘いが。
たしかに戦神様の眷属なら戦いの役に立ちそうですけれども。
そして、相変わらず声がデカい!
このお方の声のボリュームは「大」と「特大」しかなさそうですね。
兎も角、レイはそれでいいのですか?
本来なら太陽神様の眷属繋がりだったはずですし、三本足の八咫烏系の進化にしなくていいのですかね。
ちょうど今ここに太陽神様もいることですし。
ちょっと確認してみるのです。
『太陽神様。
レイは最初、トリプレッグクロウという三本足のカラスだったのです。
太陽神様の眷属に繋がる貴重な幻獣だとか。
この子の希望に従って、ホワイトクロウからネヴァンに進化したのですが、太陽神様の眷属にならなくてもいいのですか?』
『もちろん構わない。
もとより、地上に生きる者たちの意志を縛るつもりはないからな。
世に害悪を撒き散らさない限りは自由に生きるべきだ。
お前の従魔も進化先は自由に選ぶがいい。
それと……。』
太陽神様は少し口ごもり、咳払いしてから続けたのです。
『お前には、我が名を呼ぶことを許す。
いずれは、息子と婚姻するわけだからな。』
……デレた?
ツンツンされたわけじゃないですから、ツンデレじゃないですね。
威厳のある態度からのデレだから、厳デレ?
はっ。馬鹿なこと考えてないで、お答えせねば。
『……光栄です。
これからはソルリオス様とお呼びするのです。
それでは、わたしのこともミラと。』
ソルリオス様は無言で頷いたのです。
すると、横から地母神様も。
『あら、もちろんわたくしもミラちゃんと呼んでもいいですよね?
わたくしのことも、アシュアンナと呼んで欲しいわ。
もしくは、お母様でもいいのですよ?』
お、お、お母様はまだハードルが高いので、お名前呼びで勘弁して欲しいのです……。
『その……。まずはお名前のアシュアンナ様で……。』
『あら残念。今日、初めて会ったばかりではまだ恥ずかしいかしら?
でも、いつでも母と呼んで構わないですからね。
……あっと、話の腰を折ってごめんなさいね。
ミラちゃんの従魔、レイちゃんの進化のお話でしたね。
もちろん進化先は自由ですから、承諾が得られればこの場にいる神々のうち、誰の眷属でも構いませんよ。』
うーむ。神々を選び放題とは大盤振る舞いなのです。
よかったですね、レイ。
今ならよりどりみどりなのですよ?




