神兎 その1 神兎なのですよ!
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
これからも楽しんでいただけると幸いです。
わたしとルーナ様のやりとりを聞いて、技芸神様がコロコロと上品に笑いながらも話しかけてきたのです。
『月神殿のそのようなお姿を見れただけでも、ここに来た甲斐があったというもの。
よほど、そちらの眷属、ミルラーナに嫌われたくないのでございますね。
まるで恋する少年のよう。
少し妬けてしまいますわね。』
うわぁ……。
流し目がエロいわぁ……。
セクシー全開なのですが、品があるというか。
全部丸出しのエッチな雑誌じゃなく、高級クラブのママというか。
または、ベリーダンスの踊り子というか。
そのものズバリのエロではなくて、仕草や雰囲気で感じるセクシーさなのです。
『からかわないでおくれよ、サラサ。
ま、僕がミラちゃんに恋してるのは、その通りだけどね!』
『ホホホ。幾星霜を経て、恋するお相手に巡り会えたとは。
これはお祝いに一差し踊りたいところでございますが、こうしていられる時間にも限りがありましょう。
いずれ婚儀の席にでも舞わせていただくとして、この場は退出させていただきますわね。
それでは、皆様ごきげんよう。』
そう言って技芸神サラサ様は優雅に礼を取り、くるりと身を翻すと、次の瞬間には消えていたのですよ。
優雅で、エロい大人のお姉さんって感じの神様なのです。
さぞかし妖艶な踊りを披露してくれそうですね。
『そろそろお別れの時間だね。』
ルーナ様はそう言うと、地母神様の腕からわたしを受け取ったのです。
さっきから抱っこされっぱなし。
なんだか、愛玩動物にでもなったような気分なのです。
まあ楽だし、撫でられて気持ちいいから、別に構わないのですけど。
わたしをキュッと抱きしめた後、床に下ろそうとしたのですが、うちの妹から待ったがかかったのですよ。
『待って欲しいのデス!
レイも眷属になりたいのデス!』
レイ?
いきなり何を……。
それに眷属でもない、わたしの従魔が直接、神々に話しかけてもいいのですかね?
『控えるのです、レイ。
お前はわたしの従魔。言いたいことがあるなら、わたしが聞くのですよ。』
わたしに嗜められたレイは俯いて目を閉じるのですが、ルーナ様が手を差し伸べたのですよ。
『待ってミラちゃん。レイの言い分も聞こうか。
レイ、なぜ眷属になりたいのかな?
今、君たちにも神々の加護は与えられたから、それぞれさらに強くなっているはずだよ。』
『でも、レイはまだBランクのままなのデス。
堕ちた女神との戦いには最低でも、Sランクの力が無いと戦えないのデス。
だから、レイは眷属になって、ママ姉ちゃんのお役に立ちたいのデス!』




