玉兎 その170 お話はわかったのですけど、わたしに勝てるのですか?
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
これからも楽しんでいただけると幸いです。
またまたルーナ様の方を向くと、これまた深く頷かれたのですよ。
『そう、わたくしたちの力は、地上に直接振るうには強すぎるのです。
女神を消すと同時に、地上に大地震や暴風雨、ことによっては大陸ごと消し飛ばしてしまう可能性もあります。
そうなれば地上に生きる人間をはじめ、動植物や魔物たちにも大きな被害が出てしまうでしょう。
それはわたくしたちの本意ではありません。
ゆえに、地上にいる眷属に直接女神を倒してもらいたいのです。』
ん〜〜〜〜。
お話は分かったのです。
神々の力を直接地上に下すと、地上は大災害待ったなし!だと。
ですが……。
『神々のお力を直接地上に下せないのは分かったのですが、それほどの力を持つ神々の一柱である堕ちた女神を、ただの眷属であるわたしに倒せるのですか?』
『今のままでは無理でしょうね。
ですが、引き受けてくれるのならば、わたくしたちも可能な限り助力はいたします。
まずはこの場にいる神々から加護を授けましょう。
大量の神気を受け入れれば、おそらくそなたは亜神に進化することになります。
そうなれば、地に堕ちて神としての力をほとんど失った女神にも充分対抗できるはずです。』
『そして何よりも決め手となったのは、お前が神に痛手を与えうる手段を持っていることだな。
全元素衝破といったか?
龍王や他の眷属たちにもレベルが高く、強い者はいる。
だが彼らでは、消耗はさせられても神にとどめは刺せないのだ。
しかし、お前は違う。
他の高位の眷属たちと協力すれば、勝算は立てられよう。
お前がことを成し遂げたあかつきには、褒美として亜神から神の座に昇格させることを約束する。』
んん〜〜〜〜〜〜。
別に神様になりたいと思ったことはないんですけど。
正直、責任は重くなり、仕事が増えそうで微妙ですね。
なんて考えていると、地母神アシュアンナ様から追い討ちが。
『神になれば、あなたの従魔ではなくなった者たちを自らの眷属とすることで、再び繋がりを持つこともできますよ?』
むむっ。それは少し魅了的なのです。
どうしたものか……。
『……もし、わたしが断ったなら、堕ちた女神はどうするのですか?』
わたしは目の前の二神に聞いたのですが、お隣りから答えがきたのです。
『その時は、僕が化身を下ろして処理するから、ミラちゃんはなんの心配もしなくていいんだよ?』
なんだか、ルーナ様的には、わたしにこの話を断って欲しいっぽい?
口ぶりにそんな雰囲気を感じるのです。




