玉兎 その167 太陽神様登場なのです!
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
今日は、「蜘蛛ですが、なにか?ex2」を買ってきたので執筆はお休みです。
カサイサンの次回作にご期待ください。
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
目を覚ますとそこは…………。
いったい、どこなのですか⁈
天井がめっちゃ高くて広大な空間。
知らない天井……と言いたいところですが、一回見てるんですよね、たぶん。
見覚えはあるのです。
それに、この周囲に満ち満ちている清浄な空気。神気ですか?
……なんか今日の神気は特濃っぽいんですけど……。
寝てる間にお呼ばれしたのですか?
ルーナ様。
振り返ると、珍しく真顔で挨拶されたのです。
『当たり。さすがに分かるか。
直接会うのは久しぶりだね、ミラちゃん。
ようこそ月神宮へ。
今回は、君の妹たちも一緒に呼ばせてもらったよ。
リル、ラン、レイもよく来てくれたね。』
おおっと。
よく見れば、まわりにみんな居るじゃないですか。
全員本来の姿で大人しくかしこまっているのです。
わたしも玉兎の姿ですね。
それはいいのですが、体がうっすら透けているあたり、また精神だけ呼ばれたっぽいのです。
まあ、聖域で寝たわけじゃないから仕方ないですか。
『それなんだけど、ミラちゃん。
残念ながら、聖域から君を呼ぶことはできなくなってしまったんだ。
申し訳ない!』
へっ?
な、なんでなのですか?
『かの女神の化身、その瘴気で穢された結果、聖域がその資格を失ってしまったんだよ。』
え〜⁈マジで!
たしかに特濃瘴気を浴びたのですけど、リルの『地母の聖餐』で浄化したから大丈夫かと思ったのですが……。
『マジマジ。大マジ。
瘴気を払ってくれたのは感謝するけど、一度穢されてしまえばまた聖域化するのに百年単位の時間がかかるだろうね。
もしかしたら、それがあの女神の化身の目的だったのかもしれない。
まあ要するに、聖域から君を呼んで結婚することはできなくなったんだよ。
ゴメンね?』
別に聖域を穢したのはルーナ様じゃないんですから、謝る必要はないのです。
悪いのは、あの真っ黒変形ゴリラ堕女神(化身)なのですからね!
そもそも、すっごく結婚したいってわけでもないですし。
『ううっ。そんなこと言わないでよー……。』
……どうもさっきから元気がないようですが、何かあったのですか?
わたしで出来ることなら手伝うのですけど。
『……ミラちゃん……。
うん、手伝って欲しいことはあるにはあるんだけど、僕的には手伝って欲しくないというか、なんというか……。』
なんですか。煮え切らないですね。
言いたいことがあったらはっきりと言うのです!
『それは我らから話そう。』
ブワッと毛が逆立った気がするのです。
いつの間にやら、広い空間の周囲にいくつもの人影が。
その、ひとつひとつが圧倒的な存在感を放っているのですよ。
そして、中でも巨大な気配を感じさせる偉丈夫が、歩みよりつつ声をかけてきたのです。
『我は太陽神ソルリオス。
月神の眷属にして小さき角うさぎ、ミルラーナよ。
お前に頼みたいことがある。』
太陽神ソルリオスは、ソル(太陽)+ヘリオスで作りました。
ライオンヘアでがっしり高身長の偉丈夫です。




