間話 その26 スクヴェイダー 後編 それでもリルはミラお姉ちゃんの妹なの!
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
今回は書くのにけっこう苦しみました。
いつもよりも、よりつたない気がします……。
あとで修正するかもしれないですが、楽しんでいただけると嬉しいです。
急に聞こえてきた声にハッとして目を開けたら、また違う場所にいたの。
ここはどこなの?
『ここはわたくしの宮ですよ、リル。
よく来てくれましたね、心優しく強き子ウサギよ。』
振り返ると、女の人がいたの。
リルには人の綺麗さとかはよく分かんないけど、優しげな雰囲気の人なの。
声も優しいし。
濃い緑色の髪の毛に、緑色の目。
ミラお姉ちゃんよりは少し背が高くて、ふっくらしてるの。
おっぱいもミラお姉ちゃんより大きくて柔らかそう。
あなたはいったい誰なの?
『わたくしは大地母神アシュアンナ。
そなたには、月神の母と言えば分かりやすいかしら?』
ルーナ様のお母さんなの⁈
びっくりしたけど、とっても優しい声だからなんだか安心したの。
……ママの声なんて聞いたことないのに、なんだかお母さんって気がするの。
『フフフ、そうね。
わたくしは月神だけでなく、多くの神々の母であり、地上に生きる者たちの生みの親でもあるの。
わたくしが直接生み出した者たちはもういないけれど、地上で生きているのはその遥かな子孫たちなのだから。
故にそなたが、わたくしに母を感じるのは、けして間違ってはいないのですよ。』
そうなんだ……。
『そう、ですからわたくしは、わたくしの子らが心から願うのであれば、わたくしの加護を分け与えるのは、決して吝かではないのです。
ですが、わたくしが加護を与えても、その者にその資格がないのであれば、加護を受け取ることは適わないことでしょう。』
加護を受け取る資格?
リルにはあるの?
『ええ、そなたには資格があります。
リル。そなたはとても家族思いで優しい角うさぎ。
本当は戦いを望んでなどいないけれども、家族を傷つけるものはけっして許さず、自分の命をかけても守ろうとします。
それは、生きとし生けるものにとって、本来なら当たり前に持つ筈の心。
加護を得る資格とは、加護を得ても決して誤った使い方をしない、正しい心を持っている事を言うのです。』
褒められたのかな?
なんだか少しだけ恥ずかしい気がするの……。
でも、リルに加護?をくれるなら感謝するの。
ありがとうなの!
『では、そなたに名を付けて、わたくしの眷属になっていただきます。
ただし、わたくしの眷属になると、ミルラーナの従魔ではなくなってしまうのです。それでも構いませんか?』
もちろんなの!
ミラお姉ちゃんとリルは、もともと血の繋がりのない角うさぎだったの。
だけど、お姉ちゃんはリルを群れに入れてくれて、家族になってくれたのよ?
従魔でなくなるのは残念だけど、それでもリルはミラお姉ちゃんの妹なの!
ミラお姉ちゃんはリルにたくさんのことを教えてくれたし、何度も守ってくれたの。
だから、リルもミラお姉ちゃんにたくさんたくさんお返しして、守ってあげたいのよ!
地母神様は、リルの頭を撫でながら優しく話してくれたの。
『フフフ。リルはいい子ですね。
それでこそ、ミルラーナの妹であるというものです。
彼女の妹ならば、いずれはわたくしとも家族になりますからね。
その時が来ることを楽しみにしています。
それでは名づけますよ?
そなたの新しい名前は、
【リルルーナ】
お姉さんが付けてくれた名前も残したから、普段の呼び名は今まで通りにリルでいいでしょう。
リルルーナ、優しき角うさぎよ。
その新たな力でお姉さんを助けてあげて。』
分かったの!
ありがとうなの、地母神様!
今度こそミラお姉ちゃんを助けてあげるのよ!
アシュアンナ=アース(地球)+イシュタル+イナンナ、で作りました。
包容力のある、ふっくら美人さんです。
ビジュアルイメージは、4コママンガの「さわらせてっ!あみかさん」の主人公の人です。
マイナーですが、気になる方は調べてみてください。
うーん、地母神様の口調が固まらない……。
「わらわ」「のじゃ」の人にすればよかったか。
σ(^_^;)




