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アルミラージ その19 子角うさぎの名前も決定!

 みなさん、こんにちは。

 アルミラージ改め、ミラ、なのです。


 さて子角うさぎを連れてお引越しも済んだので、この子にも名前をつけてやるのです。

 つけられるのかは分からないのですが。


 この子もメスなのですよね。


 ……子角うさぎ、子角うさぎ。


 小角(おづぬ)、とか?


 どこの役行者(えんのぎょうじゃ)なのですか。

 響きも男っぽいのです。


 小さいという意味だと、リトル、ミニ、ピッコロ。

 おっと、大魔王が混ざったのです。


 キューキュー鳴くから、キューとかクーとか。


 ……キューキュー鳴くのは、わたしも同じなのですね。


 迷彩が得意? だから、マーブル、マープル、メイプル。


 今度は名探偵が混ざったのです。

 思考能力が低い(失礼)子角うさぎの分際で、名探偵は無いのです。


 えー、なんで自分の名前より悩んでいるのですかね?


 こんなのはフィーリングなのです!


 それじゃあ、リトルをもじって、リル、とかならどうなのです?

 うん、可愛いし響きも悪くないのです。

 決定なのです!


 子角うさぎのほうに振り向いて、頭に前足をかけるのです。

 鳴き声しか出せないので、心の中で宣言するのです。


 今日からお前の名前は『リル』なのです!


 おおっと⁈


 何かがごっそり抜けていくのです?


 これはいわゆる名付けで魔力が取られる的なやつなのですか?

 ステータスを見るとMPがめっちゃ減っているのですよ。

 具体的には100くらいなのです。


 最弱の角うさぎの名付けで100なのですか。

 これからは安易に名付けするのはやめるのですね。


 っと? リルが眠そうなのです?


 まあ、巣穴の中ですし、自分も疲れたので今日のところは眠るのです。

 どうせくっついてくるのですから、最初から一緒に寝てやるのですよ。


 はー、迷惑迷惑、なのです。



 おはようなのです。


 今日もすっきり目覚めたのです。

 寝起きがいいのは角うさぎになって良かったことの一つなのですね。

 となりには昨日と変わらず丸まったリルが寝ているのです。


 ……なんか体が大きくなってないですか?


 いくら成長期とはいえ、一日、一晩でこんなに大きくなるものですかね?

 真夏のお野菜じゃあるまいし。


 ス、ステータスを見るのです。


 ふぁっ⁈


 種族が変わっているのです⁈

 なんで? まさか名付けで進化したのですか?

 そんなのどこの転生した粘体小説なのですか!


 レベルは1のままなのですが、もはや角うさぎとは思えないほど強いのです。


 えぇ〜、ずるいのです、ずるいのです!

 わたしだって誰かに名付けられて進化したかったのです〜!


 はあ〜、いまさら遅いですし、名付けてくれる誰かなんていないので諦めるのですよ。

 今の自分に名付けられるとなると、きっと相当格上のランクA〜Bくらいの魔物や、人間になってしまうのですしね。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 最初の開拓者は苦労するもの。そんな先達がいればこそ後進の歩みがスムーズになるのは順当でしょうね。 [一言] ピッ〇ロはちょっと知名度が高すぎる方がいるのでどうだろうw 下手に名付けたら…
[一言] ね、粘液… 粘体よりなんか、こう…ばっちい響きが。
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