玉兎 その148 愛情(家族の)・努力・勝利なのです!
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
今日は、初投稿から一周年記念として、特別間話を12時に投稿予定です。
と、ここまで書いて、我ながら第◯◯回記念とかが多いなと思ってしまいました。
σ(^_^;)
まるで、初デート記念日とか、付き合って一ヶ月記念日とかを強制的に祝う、重めの彼女のようですね。
これで「今日は何の日かわかる?」とか聞いてきたりしたらもう……。
なにを言ってるのか分からなくなってきたので、この辺で。
これからも楽しんでいただけると幸いです。
う、うう〜ん……。
実用的じゃないとはいえ、神さまを傷つける可能性がある魔法とは……これは封印決定ですかね?
余計な軋轢はつくりたくないですし。
と、ジト目の妹分から声をかけられたのです。
『ミラお姉様……。』
ラ、ランちゃん⁈
結果的にグッジョブでしたね!
土塁と風結界のおかげで神殿に被害が出なくてよかったのです!
盛大に土埃はかぶったけれども!
慌てて誉めると、ランは苦笑して頷いたのです。
「そうですね。終わり良ければすべて良し、です。
でも、これからは気をつけてくださいね?」
ブンブンと首を縦に振るのですが。
落ち着き具合といい、なんだか、どっちがお姉さんか分からなくなりそうですね。
レイも無事ですか?
『ゲホッゴホッ!ペッペッ!
ママ姉ちゃん、強い魔法を使う時はひと声かけて欲しいのデス!』
うっ!ゴメンなのです!
レイも無事なようでなによりですね。
巫女さんは?
『嫌な予感がしたので、神殿の中に隠れて伏せてもらったのデス。予感的中なのデス!
巫女にケガはないのデス。少し驚いているだけデスね。』
よくやったのです、レイ。
あとでご褒美なのですよ!
すると跳び上がって喜んでいるようですね。
フフフ、可愛いものです。
おっと、それよりも戦果の確認をしなくては。
爆心地はというと、地面が抉れてクレーター状になり、土塁との落差で深い穴になっているのですよ。
わずかに残った黒い肉片?も、ゆっくりと溶けて消えていくのです。
魔石は跡形もなく消し飛んだっぽいですね。
うむ、これにて解決!
魔石を砕かれては、さすがの害鳥もひとたまりもないのですよ!
フッフッフ。
まったく自分の才能が怖いくらいですね!
まさか神さまにも効く魔法を作ってしまうとは!
まあ封印決定ですけども。
『それがいいだろうね。
僕も注意が足りなかったけど、少なくとも街中で使うような魔法ではないかな?
まあ、あれほど強力な敵なんて、もういないと思うし。
〈全元素衝破〉がなくても、ミラちゃんなら大抵の敵は瞬殺できるから無問題だね。』
そうですね。
それじゃあ、害鳥戦の後始末をしてから、晴れてお嫁入りといくのですかね。
『うん!ミラちゃんも乗り気になってくれたようで嬉しいよ!待ってるからね!』
うっさい!勘違いすんな!
あ、あくまでも、契約にのっとった義務なのですからね!
フンだ!
さて、神獣変化を解いて地上に降り、爆心地を検分しているとリルが飛んできたのです。
『ミラお姉ちゃん!さっきの爆発は凄かったの!
アンデッドが湧いてくる黒鳥の羽?が溶けて消えたから、勝ったのよね?』
『ええ、そうなのです。
わたしの魔法で魔石を砕いたから、もう回復も復活もしようがないのですよ。』
『やったのよ!やっぱりミラお姉ちゃんが一番強いの!』
と言いながら、わたしの小ぶりな胸に飛び込んできたのです。
よーしよしよし。
わたしはしっかりと抱きとめて、ワシワシと撫でまくるのですよ。リルはうっとり顔ですね。
リルもよくやってくれたのです。
ランも、レイもね。
そして協力してくれた巫女さんやフィリーたちも。
わたしたち、皆でつかんだ勝利なのですよ!




