玉兎 その139 え〜っと、失礼ですがどちら様ですかね?その2!
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、恐悦至極にござりまする。
m(_ _)m
す、ストックがついにゼロに!
( ̄∀ ̄;)
しかし!三が日の仕事は乗り切ったでござる!
今日はお休みゆえ、一日中、執筆に費やす所存。
……もし二日後に投稿が無ければ、原稿が落ちたものとお考えくだされ。
これからも楽しんでいただければ幸甚にて御座候。
その後、三回も建物や塀に頭をぶつけられたのです……。
あまりの痛みに、うっすらと涙がにじんできたのですよ。
HPもたいして減っていないですし、大ダメージを受けているわけではないのですけれども。
でもね?
たとえて言うなら、ちょっと厚めの教科書の背表紙で後ろ頭を思い切り叩かれたような痛みなのです。
ずーん……と芯に残るというか。
思わず頭を押さえて、うずくまってしまうというか。
また、後頭部にたんこぶができてるんじゃないですかね?
それもマンガみたく、たんこぶの上にたんこぶが乗った多重たんこぶが。
フ、フンだ!
痛いだけの攻撃なんか、この神獣様には通じないのです!
涙目にはなってしまうのですけど!
再び暴れて拘束を解こうとしたり、爪でグリグリ返しをしたりしていると。
石壁や建物にぶつけても、たいしてダメージがいってないことに気がついたのですかね?
害鳥(特大)は、その特大な頭をもたげて、こっちをのぞきこんできたのですが……。
そこで大きく息を吸うブレスの準備動作をしやがるのですよ!
ちょっと待て⁈
この至近距離でブレスとか馬鹿なのですか⁈
自分の体や足も巻き込むことも厭わないと⁈
……よく考えてみなくても、この害鳥(特大)の再生能力からすれば、自爆攻撃などまったく問題無さそうですね。
むしろ、自分は再生、相手は大ダメージで美味しいです!ってなもので。
こんなことなら、ぐったりしたフリをしていればよかったのです!
昔、オークキングと戦った時みたいに!
大火力のブレスを防げるのは、今のところブレスのみ。
相殺するためにわたしも息を吸うのですが、ここぞとばかりにかぎ爪を握りしめてくるのです……!
いでででで!くっそ、邪魔すんな!
それでも無理にでも吸い込むのです!
熱を帯びるわたしの体内。
…………さぁて。
準備はできたのですけれども。
ブレス本体は相殺できたとして。
その余波の爆発は、まともに受けてしまいそうなのです。
お笑いのコントやギャグマンガみたいに爆発の後、アフロヘアーに顔面煤まみれくらいで済めばよいのですが……無理っぽい気がするのですね。
乙女の顔が大火傷しそうな予感……。
ですが、何もせずにブレスを受けるのは論外なのです。
魔法防御が上がる龍鱗もあるし、軽傷で済めばいいなぁ……。(遠い目)
仕方ないから、覚悟を決めるのです!
敵にタイミングを合わせて……3、2、1、ふぁ……。
「させません!」
へっ?
若い女の声が聞こえると同時に、害鳥の頭が横に大きく弾かれたのです!
今の声は……まさかランなのですか⁈
しかし、ランは人化はできないはず。
今聞こえたのは念話じゃなくて、空気を震わせた声、それも少し低音の綺麗なアルトボイスなのです。
まだ捕まったままの、自由の効かない首をめぐらせて声の主を探しまわると……。
空中に立って身構えて、害鳥を睨みつけ。
全身白一色の服を着た、ぱっと見では獣耳が生えた獣人がいたのです。
ちなみに美人。
……なんとな〜く予想はつくのですけど……。
え〜っと、失礼ですがどちら様ですかね?その2!
え〜っと、失礼ですがどちら様ですかね?の、その1はアルミラージ時代のミラさんが、リルと初めて会った時のことですね。




