玉兎 その135 こいつ⁈ マジかっ!?
あらまあ〜♪いつもいつも、うちの「角うさぎ」が大変お世話になりまして〜!
ええ、ホントにありがとうございます〜!
o(^-^)o
これからも「角うさぎ」をよろしくお願いしますね〜♪
奴の回復力からいって、大火力で一気呵成にとどめを刺すか、さもなくばエルゾンの時みたくバラバラにしてからとどめを刺すか、どっちかですか?
体もデカいし、おそらくは胴体中央にあると思われる魔石狙いも、いきなりでは難しそう。
と思ってたら、こっちに突っ込んできたのです!
巨体の割に速い!
だが、スピードなら負けないのですよ?
追いかけてくるならば好都合。
このまま街の外へ誘導するのです!
引き離しすぎないように飛んで逃げるのです。
後ろからブレスや闇の槍を撃ってくるのですが、ひらりひらりと回避していくのですよ。
鬼さん、こ〜ちら♪
後ろに手を振って煽ると、さっきの倍以上の槍を生成、デタラメに撃ってきたのです!
ちょっと待った!!
制御できない数を撃つんじゃあないのです!
煽ったわたしも悪いですけど!
あぁーもう!
街中に向かって落ちる槍もあるじゃあないですか!
……仕方ない。
短距離転移で槍の進行方向に現れ、角剣で斬り落とすのです!
さらに身体超強化で街に向かう槍を超速で斬って斬って斬りまくる!
神獣変化した上に身体超強化までした、わたしのスピードは余裕の一万越え。
まるで加速装置を使った、某サイボーグな戦士なのですよ!
神獣変化中の超強化は疲れるから、多用したくないんですけどね?
最後の一本をギリギリで斬り捨てると、背後から悲鳴が。
「きゃっ⁈」
振り返ると若い女性が尻もちをついて、こっちを見上げているのです。
見たところ普通の市民のようですが、急に現れたわたしを見て驚いたようですね。
……自分が死にかけたことに気づいているのですかね?
まったく、助けてあげたのですから感謝するのですよ!
死にかけたのも、わたしのせいかもしれないですが!
『頑丈な建物の中か、さもなくば出来るだけ遠くに逃げるのです!』
言い捨てて地面を蹴り、黒鳥(特大)に向かって飛ぶのです。
黒鳥(特大)は、転移したわたしを一瞬見失ったようですね。
周囲を見まわして、わたしを見つけたっぽいですけれども。
……全身真っ黒で見分けがつきにくいですが、澱んだ黒い目を細めるのですよ。
……なんだか、いや〜な予感がするのです……。
すると、やつはまたブレスの準備動作をするのですが、頭をわたしではなく、街に向けたのです!
こいつ⁈
マジかっ!?
チィッ!それを撃たせるわけにはいかないのです!
わたしは再び短距離転移で黒鳥(特大)の喉元に移動!
その首もらったのです!
魔神撃で首を切り落とそうと思ったのですが、横あいから巨大な翼で攻撃されたのですよ!
読まれてた⁈
急遽、翼に向かって角剣を振るうのですが、体勢が悪く防ぐので手一杯!
それでも魔力をこめた光刃で、翼をわずかに斬り裂きながらも弾き飛ばされたのです!
ぐっ!
クルクルと回転しながら空中を吹っ飛ぶわたし。
軽量級の弊害が出てしまったのですね。
空中でまともに打撃を受ければ、体重差でこっちが不利に決まっているのですよ!
ブレーキ!
翼に魔力をこめて広げ、減速、停止するのです!
そこにブレスの追撃!
しかーし!さっきまでのわたしとは違うのです!
たとえ音速並みのブレスでも、今のわたしなら見てから回避も可能なのです!
秘技!伸身後方二回宙返り一回ひねり!
ひらりと躱しつつも、大きく息を吸いこんで、背伸びの運動!
じゃなくて!
今度はこっちの番!
今度こそお返しブレスを食らうのです!
今日の前書きは「道端で知り合いに会ったオカン風」でした〜!
o(^-^)o
なんでオカンは、電話に出る時と知り合いに会った時に、声のトーンが上がるんでしょうね?
(^-^;




