番外編 間話 フィリー 〇〇〇〇の由来
この間話は、読者の方から直接送っていただいた作品です。
面白かったので、作者の了承を得た上で、他の読者様方にも読んでもらいたいと思い、投稿させていただきました。
ゆり様、いつもありがとうございます。
m(_ _)m
これからも楽しんでいただけたら幸いです。
それは、数代前の月神殿の巫女へ。月神様から直々下賜された品だと伝えられています。
曰く、その品は未婚の若い女性が保管すること。男性には決して見せてはいけないこと。そして、それを必要とする者が現れたときに手渡すようにとの神託が下されたと伝えられています。
その者については伝えられていまいませんが、必要とする者であることは必ず判ると伝えられていました。
下賜された数代前の巫女はその品を改めてから勘案し、一族の若い姫が保管する事に決めました。
そして、当代の保管者に任命されたのは、当代の月神の巫女の妹であるわたくしでした。
殿方には秘匿するその品は、まさに神具と呼ぶに相応しい、素晴らしい品でした。
地上の人には決して作ることは叶いそうにないその品には、わたくしも魅せられたものです。
それは正に、天界の品でした。
わたくしにはその素晴らしい品を必要とする者が現れるとは想像出来ませんでした。
わたくしの知る最も美しい女性であるお姉さまであっても、この品の素晴らしさには見劣りしてしまいます。
この品に見合う、必要とする者など未来永劫現れないであろうと、わたくしは思っておりました。
・・・しかし、遂にその品を必要とする者は現れたのです!
そう。神託の示す通りでした。
そのお方は、まさにその品を必要とし、そしてその品の素晴さを凌駕するお方でした。
わたくしに、月神様の神託を果たす役割が与えられたのは誠に幸せです。
あの美しいお方を更に美しくするための神具。神具を身につけられたあのお方は、その美しさが一層に輝いておりました。
しかし、その神具は殿方へ見せるわけには行かない物です。
あのお方は、その神具の上からドレスを纏い、そして戦いの場へと身を投じてゆきました。
あのお方はドレスの下にあの神具を纏って戦われるのです。
その姿を想像すると・・・なぜか顔が熱くなってしまいます。
決して殿方へ見せてはいけなかった理由も、わたくしにはとても良く判ります。
あの神具を纏ったミラ様を見ることが許されるのは、ミラ様を妃に迎えた月神様だけなのです!
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最後の1行まで、ミラさんの名を伏せてみたました。
この話だけを読むと謎だらけですが、「玉兎 その130」を読んだひとには一目瞭然でしょう。
・・・そう・・・
紐パンは前世のミラさんの好みに合うよう、ルーナ様が地球からくすねてきたモノだったんですね~
最初は、月神から下賜されたものだから、鏡の神器のことかな?と思ったら……。
読み進めていくうちに「これひもパンのことや!」
∑(゜Д゜)
と気づいて軽く噴きました。ブハッ。
言ってみれば、作者公認の二次創作のようなものですね。
ただし、あくまでも番外編なので、このお話の中の出来事が『角うさぎ』の作中での確定事項ではありません。
もちろん、面白ければ採用してしまうかもしれませんが。
(^^;
他にもいくつか送っていただいてますし、感想で送っていただいたものもありますので、時々、番外編として通常の投稿の合間に出していければと思います。




