玉兎 その130 窓からカッコよく出陣!(でも考えてることは残念!)
Gracias por leer siempre mi trabajo.
m(_ _)m
Espero que sigas disfrutándolo.
(今日のご挨拶はスペイン語です。分かるのは冒頭のグラシアスくらいですか。
これからも楽しんでいただけると幸いです。)
わたしはさっき通された客室に転移して、然るのちに三匹を連れてフィリーの部屋に転移で戻るのです。
そして、リル、ラン、レイに命じるのですよ。
『ラン、レイ!フィリーの護衛を。
神殿へ向かい、巫女たちを解放するのです。
まだ兵が残っているはずなので気をつけるように。
レイには闇魔法と狂乱の叫びの使用を許可。
できるだけ殺さないようにするのです。
もちろん、自分たちの命を優先するのですよ?
リルは残ってわたしの援護。
ただし!ドラゴンゾンビ戦と同じく、充分に距離をとって牽制に徹すること。』
『分かったの、ミラお姉ちゃん!』
『かしこまりました、ご主人様。』
『ママ姉ちゃん!レイもママ姉ちゃんについて行きたいのデス!』
リルとランは納得してくれたのですけど、レイはやはり不満なようですね。
『レイ。巫女たちが狙われないように逃がして欲しいのです。
わたしが安心して戦えるように。
巫女たちを解放することが、わたしの役に立つことになるのです。』
言い聞かせると渋々了承するのです。
『……分かったのデス。レイはママ姉ちゃんの役に立ってみせるのデス。
だからママ姉ちゃんもケガなんかしないのデスよ?』
うむ!無論、傷など受ける気はないのですよ!
さて、フィリーに伝えるのですかね。
「従魔たちに話したので、フィリーは共に巫女のところへ。
わたしが直接、行ければよかったのですが……。
約束を守れず申し訳ないのです。」
するとフィリーはわたしの手をとって微笑むのですよ。
「いいえ、ミラ様。
このような事態の中で、巫女やわたくしのことを気にかけて下さっただけでも感謝いたしますわ。
フフッ、それにわたくしのことをフィリーと呼んでくださいましたね?」
あっ。
メンゴメンゴ、緊急事態につい口に出してしまったのですか。
やんごとない姫さまを愛称で呼び捨てはまずかったですかね?
そっとフィリーの顔を伺うと。
笑みを深め、わたしの手をキュッと握りしめて続けるのです。
「ミラ様になら構いませんわ。むしろ嬉しいくらい。
幼いころに母様から呼ばれたことを思い出します。
ミラ様。わたくしたちのことはお気になさらず、ご存分に戦ってくださいまし。どうかご武運を。」
ホッとしたのです。
フィリーの許可ももらったし、これからは心置きなく呼べるのですね。
もちろんTPOはわきまえているのですよ?
わたしも微笑み返し、軽く抱擁すると身を翻して窓に向かって走るのです。
そして、そのまま窓枠に足をかけて跳躍!
ここが宮殿の上階層じゃないかって?
知ったことかぁ!
ジャンプの勢いと風魔法で塀の上に到着!
再び跳ぶのです!
後ろを着いて飛んでくるリル。
屋根をつたって跳躍を繰り返し、黒鳥(特大)に近づいていくのですよ。
下から見上げれば、ドレス姿の美少女が城の窓から飛び出して塀に下り立ち、さらに屋根の上を跳んでいくという、なかなか珍しい光景が見られるのですね。
しかも!
今日は抜かりなくカボチャパンツではなく、フィリーに借りたヒモパンを装備しているのですよ!
万が一、スカートの中を見られても無問題!
残念じゃない、真のセクシーショットをお見せできるのです!
婚約者以外に見せる気はないのですけどね!
今日は転生したらスライムだった件のマンガ版22巻を買ってきたので、執筆はお休みです。
カサイサンの次回作にご期待ください。




