玉兎 その127 は? 今、なんて……?
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(いつものご挨拶をアラビア語バージョンでお届けしましたが、さすがにまったく分からんですね!)
σ(^_^;)
残念セクハラ公子如きが?
このわたし、神獣玉兎の婚約者に?
本気で勝てるとでも思っているのですか⁈
陽炎のように怒気が揺らめいているのですよ。
わたしに周囲に。
真っ青な顔で止めに入ろうとして、入れずにいるキャシーさん。
のけぞる残念セクハラ公子とその取り巻き。
フィリー姫だけは、わたしを背に庇い、同じく怒っているようですね。
うんうん。
同じ気持ちでいてくれて嬉しいのですよ!
まったくもう!
序列第三位の神であり、なかなかの細マッチョイケメンのルーナ様に、ほんの少しでも勝ち目があると思っているのですかね?
この、小太り残念セクハラ公子が。(怒)
「お兄様!」
よし!言っておしまいなさい、フィリー!
「これほどにお美しく、お優しく、清らかで、高貴で、しかもお強いミラ様が、お兄様の側室になどなるはずもないでしょう⁈
その程度のことも分からないのですか!
鏡を見てから出直しなさいまし!」
ズコッ。
そっちですか!
ルーナ様を馬鹿にされたのを怒ってたわけではないのですね!
しかも、わたしをベタ褒め!
……少しばかり小っ恥ずかしいですけど、ちょっと気がそれたので怒りが緩んだのですよ。
まあ、残念セクハラ公子如きに本気で怒るのもなんですし、ガチでしばくわけにもいかないし。
ここは海よりも広い心で許してやるのですかね。
寛大なわたしに感謝するのですよ!
「……わたしの婚約者は、この地上にいる男たちでは到底太刀打ちできないほどのお方。
申し訳ないのですが、お断りするのです。」
断ったのに今度は取り巻き連中が言い募るのですよ。
「き、貴様ぁ!公子殿下に対し無礼であろう!」
「殿下に求婚されるとは大変な名誉!
感謝して受けるのが当然なのだぞ⁈」
はぁ?
またまた怒気がこみあげてくるのですが!
イライラしながらも反論しようと思っていたら。
突如、頭の中に声が聞こえてきたのです。
『ミラちゃん!大変だ!』
ルーナ様ですか!
ちょうどいいところに!
ルーナ様からも一言、言ってやって欲しいのですよ!
誰が、誰の婚約者かってね!
『もちろん言ってやりたいのは山々だけども!
それどころじゃないんだ!
結界が張ってあったから気づくのが遅れた!
あいつ、やりやがった!
よりにもよってあんなことを……!』
ちょっと!
また思わせぶりなことばっか言って。
はっきりと説明するのですよ!
いったい全体、何があったのですか⁈
『あいつだよ!堕ちた女神の眷属である黒鳥!
何十人もの人々を生け贄にして、自分を核にアンデッドになってしまったんだ……!』
は?
今、なんて……?
問いただそうとした、その時。
全身の毛が逆立つほどの悪寒が走ったのです。




