表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
288/625

玉兎 その126 残念公子改め、セクハラ公子。うひぃ!気持ち悪っ!

いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。

m(_ _)m


これからも楽しんでいただけたら幸いです。

 いつまでも動かないので、困ってお姫様の方を向くのですが。


 フィリー姫もなぜか顔を赤くして、こっちを見ていたのですよ。


 ちょっと!

 姫様まで見惚れないで欲しいのです!


 話が進まないですからね!


 再度、コホンと侍女の人キャシーさんが咳払いをすると、皆動き出すのです。


 ……もう、石化(嘘)解除役でキャシーさんを連れて歩くべきですかね?


 なんて冗談ですけど。


 ハッと気がついた残念公子が身を乗り出して、急にわたしの手を握ってきたのですよ。


 ドン引きのわたし。


 一応は相手の立場が上だから、力づくで離すわけにもいかず。

 残念公子は顔を紅潮させて、鼻息も荒く迫ってきたのですよ!


「そなた、ミラ殿といったか⁈

 わたしの妻に……正妻は無理だから側室にならないか⁈

 未来の大公の側室になれるのだ!悪い話ではあるまい?」


「お兄様!」「公子殿下!」


 フィリー姫とキャシーさんの咎める声も気にせず、わたしの手を撫でくり回す残念公子!


 うひぃ!!


 気持ち悪っ!


 サブイボ立ったのです!


 残念公子の側室にされて、美味しく(比喩でなく性的に)いただかれてしまうなんて、勘弁して欲しいのですよ!!


 わたしはせいぜい丁寧な手つきで残念公子の手を引き剥がすのですが、しつこくまとわりついてくるのですよ。


 いい加減に腹が立ってきたので、ちょっと強めに振り払おうかと思っていたら。

 わたしと残念公子の間に、フィリー姫が割って入ってくれたのです!


 ありがとう、お姫様!その2!


 初対面の女性にベタベタ触るとか、失礼なのです!

 世が世ならセクハラ裁判まっしぐらなのですよ⁈


 立場を笠にきてもいるからパワハラでもあるのですかね?


 まあ、この世界にセクハラなんて概念は無いのですけど。


「お兄様!わたくしの恩人に失礼な真似をしないでくださいまし!

 それに、初対面で求婚するなど……!それも側室に!

 大公家の一員として恥ずかしくないのですか!

 それにミラ様には婚約者がいらっしゃるのですよ⁈」


 一気に捲し立てるフィリー姫の勢いに押され気味の残念セクハラ公子。

 それでも負けずにムッとして反論してくるのですよ。


「た、たしかにいきなり言いよったことは済まなかった!

 だが、この方……ミラ殿のためにも、わたしの妻となる方が良いのではないか?

 大公国公子であるわたし以上の者など、この国にはいるまい。

 なあ、ミラ殿。婚約者など捨てて、わたしの元に来ないか?

 第二夫人ではあるが贅沢な暮らしをさせてやれるぞ?」


 ……久しぶりに。


 カッチーン!


 ときたのですよ?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] てかさ・・・これ、どう考えても、神罰必受だよねぇ・・・ 間違いないなく、『生と死を司る』神が、許すわけないよねぇ。 これ、『その事実を知ってる』メンバーから見たら、直ちに処刑して月神に…
[一言] 婚約者が居る女性の前で会ったことも無い婚約者をディスるわ、いきなり求婚してくるわ、自分の権力を笠に着てるわ。元からなかなかのクズっぽいですねぇ…… そんな公子様の死後は私が、丁重に送って差…
[良い点] 更新お疲れ様です。 洗脳(魅了)されてるからアレな感じなのかな?とちょっと優し目に見てましたが···どうも違いますなこりゃ。 姫様と違って多分根っこから元々ダメ人間だわこやつ···ロボッ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ