玉兎 その119 目標捕捉!ミッションの確認をするのです!
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
これからも楽しんでいただけると幸いです。
さすがに首都だけあって、門前には街に入ろうとする人で長蛇の列を作っていたのですよ。
しかし。
それを横目に門に直行。
ここでも騎士の人、グイナルさんが懐から出した紋章?手形?的な物を門衛に見せてフリーパスで進むのです。
うんうん、そりゃあこの国のお姫様御一行ですからね。
止める理由も、荷を改めるなんてこともするはずもないのです。
律儀に並んでいる一般庶民には申し訳ないですが、セレブと知り合っててよかったのです!
いちいち面倒な説明しなくて済むし、税金も払わなくていいし!
いやー、ラクチンラクチン、なのですね。
街と外を隔てる門をくぐり抜け、街中に進むと道幅の広い大通りがまっすぐにお城まで続いているのです。
緩やかな坂道が続く先の小高い丘の上、白壁も美しい白亜の城が建っているのですよ。
といっても、ベルサイユとかモン・サン・ミシェルとかの馬鹿でかい豪壮な城郭ではなくて、大きめな城館といったところですか。
まあ、王様ではなく大公が治める国ですからね。
普通に考えて、王国よりは規模は小さめかなと思うのです。
例外はあるのですけどね。
目抜き通りはたくさんの人や馬車が行き交い、活気のある様子。
この街の規模と人口密度からいって、首都の人口は数万人はいそうなのです。
文明レベルから考えても充分に大都市といってもいいのですよ。
現代日本に当てはめれば、地方の小都市レベルの人口ですけど。
お城からは離れた湖畔に、これまた大きな石造りの建物が。
あれがルーナ様の本神殿なのですかね?
こちらも白塗りというか、白い石材を積み上げて作っているのですよ。
丸い屋根の上に、三日月をかたどった銀色の飾りがのっているのです。
あれこそがルーナ様のシンボルマーク。
いわゆる聖印というやつですね。
キリスト教でいうと十字架的なものなのです。
「あれが月神様の本神殿なのですか?」
お姫様に尋ねると肯定のお言葉が。
よっしゃ!
ゴールの確認をしたのです!
あとはサクサク解決して、神殿の聖域に突入!
月神宮に到着したら、晴れてルーナ様にお嫁入りするのですよ!
えーと、具体的になにするんでしたっけ?
①魅了か洗脳されてるっぽい公子やお貴族連中を鑑定、しかるのちに解除。
②神殿に閉じ込められている、お姫様のお姉さんでもある巫女さんと神官たちを解放。
③邪魔が入ったらボコる。
こんなとこですか。
どうでもいいですが、巫女にさん付けすると、たちまち和風っぽくなるのです。
黒髪に緋袴の、神社にいる方の巫女さんですね。
洋風なこの世界の神殿に、和風な巫女さんがいたらめっちゃ違和感ありまくりなのです。
だから、巫女にさん付けは無しなのですね。
閑話休題。
さてさて。
油断はしないまでも、敵の神獣は弱体化してるらしいですし、エルダードラゴン並みのアンデッドがそう簡単に用意できるとも思えないですしね?
あとはラクラク消化試合なのですよ。
はー。ここまで長かったですねぇ……。
さて、もうひと踏ん張りするのですかね!




