玉兎 その118 ドキッ!モフモフまみれの毛玉祭り
べ、別に「つたない作品を読んで欲しい」なんて言ってないんだからね!
( *`ω´)
……で、でも、読んでくれたことには感謝してあげないこともないのよ?
(๑❛ᴗ❛๑;)
何事もなく夜が明けたのです。
わたしは寝始めてすぐに玉兎に戻ったし、レイも当然時間切れ。
なので、目覚めはモフモフまみれの毛玉祭りなのですね。
ああ……。
このままモフモフに埋もれて、ひたすらゴロゴロしていたいのです……。
なんて思っていると見張り番のリルが、わたしが目覚めたことに気づいて朝の挨拶をしてきたのですよ。
『ミラお姉ちゃん、おはようなの!』
『リル、おはようなのです。
見張りご苦労様。特に異常は無かったようですね。』
『うん、夜は誰も来なくて静かだったのよ?』
まあ、さすがにエルダードラゴンまで引っ張り出してきたのですからね?
そうそう簡単に戦力補充はできないと思うのです。
ましてや、そのドラゴンをも倒したわけですし。
ハッハッハッ、もはや我がモフモフ角うさぎパーティに敵はないのです!(慢心)
っと、油断は禁物ですね。
敵にどんな隠し球があるか分からないのですから、これからも慎重に、全力で対処していくのですよ。
さて。
あれから襲撃もなく、無事に首都に着いたのですよ。
クレッシェンド?公国の首都は、大きな湖に突き出た半島の上にあるのですね。
湖には船が幾艘も浮かび、漁をしたり、物資を運んだりしているのです。
湖に流れこむ川や、逆に流れ出ていく川を使った水運が盛んっぽい?
あとは船がなければ、攻めるに難く、守るに易い街ですね。
半島部に入る陸橋部分さえ守ればいいわけですから。
わたしたちは馬車なので当然陸続きに街に向かっているのですが、窓から見える風景を見ながらお姫様が教えてくれたのです。
「あちらに見えるのがクレサンド湖。
国名の由来にもなった三日月型の湖ですわ。」
……そうそう。お国の名前はクレサンド公国でしたっけ。
忘れたわけではないのですよ?
ちょっと間違えただけなのです!
リルとレイは馬車の中に入っているのです。
リルはいつもと同じく、わたしの腕の中。
レイも肩の上ですが、ランはさすがに無理なのですね。
それでも街中に入る際に余計な騒ぎを起こさないよう、荷馬車の方に乗せてもらったのです。
なんだか、いつもランだけ別扱いで申し訳ないのですが、ランは気にした風もなく。
『人間の街に、それも人口の多い首都に入るのですから仕方ありませんよ。
最初に入った村のように、村人すべてに認識されていれば問題ないですが、ここでは無理ですからね。』
苦笑気味に言うのですが、埋め合わせはするべきだと思うのです。
変わり映えしなくてスマンですが、あとでご褒美なのですよ!
>ひたすらゴロゴロしていたいのです……。
ミラさんの心情は、作者の偽らざる本心です。
寒くなってきますと、おフトゥンから出るのが辛いですね。
ぬくぬく毛布にくるまって、いつまでもゴロゴロしていたい……。
(:3」z)




