玉兎 その115 レイは四天王最弱の存在なのです!
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
今日は三十万文字突破を記念して追加投稿しております。
前話を未読の方は、目次の確認をお願いします。
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
なんだか、もう少し成長したらスーパーモデルさんとかになりそうな美少女っぷりですね。
いや?ティーンズ雑誌の読者モデルなら今すぐいけそう?
そんなことを考えながらレイを見ていると。
レイは自分の手足をまじまじと見て、指を曲げ伸ばししたり、触ったりして自分の身体の感触を確かめているようですね。
『人間の体の感触はどうですか?レイ。』
わたしの言葉にこちらを見ると。
目をキッラキラと輝かせて、お姫様の膝の上にいるわたしに手を伸ばしてきたのですよ。
わたしを抱き上げて頬ずりするレイ。
目を細めて嬉しそうに微笑んでいるのですね。
「ママ姉ちゃんは可愛いのデス!」
と言ってはさらに撫で撫でモフモフ。
ふむふむ。まあ悪くない撫で方じゃないですかね?
体の使い方も問題なさそうですし。
と、わたしを取られたお姫様が呆然としているのですが、ようやく戻ってきたようですね。
「……ミラ様の変化するところを見ていたので、知っていたはずなのですが、やはり驚いてしまいましたね。」
侍女のキャシーさんもレイに問いかけているのです。
「あなたは先程のカラスの従魔でしょうか?」
「? もちろんそうなのデスよ?
疑うなら鑑定するといいのデス。」
ハッとして、レイを観察する侍女の人。
しばらくすると、目を閉じてため息をつくのです。
そして目を開けて曰く。
「目の前で見ていたのに疑ってしまい、大変失礼いたしました。
……レイ様もかなりお強くなられましたね。
もう、私では何をしても勝てないでしょう。」
それを聞いたお姫様がまたまた驚いて侍女の人に聞くのです。
「キャサリーテ、あなたでも勝てないほどの強さなのですか?」
「はい。昨日まではDランクでしたが、今ではレイ様はBランクの聖獣になられました。
とても素早い上、力も私より強いです。
なによりも、もっとも得意なのが魔法ですから。
空から魔法を撃たれては勝ち目はございません。
おそらく一対一で勝てる騎士や兵士はこの国にはいないでしょう。」
フフフン?
その通りなのですよ?
レイは進化してスーパーカラス、ネヴァンになったのですからね!
もはや並の人間では太刀打ちできないのですよ!
しかも!
レイは今のところ我がモフモフ角うさぎパーティでは最弱の存在!
言わば、四天王最弱の門番のようなものなのです!
「……ママ姉ちゃん?
何か変なことを考えてないデスか?」
うっ!
レイがわたしの脇に手を入れて少しだけ体から離し、ジト目で目を合わせて聞いてきたのです。
『……いいえ、何も考えてないデスよ?』
わたしは目をそらすのです。
レイはなかなかに勘が鋭いのデス!
昨日、うちの柿もぎを父母妹と自分で行いました。
取りもとったり、約千二百個(約六十個入るみかんダンボール二十箱分)。
柿の木は三本しかないんですけどね?
結果、高枝切り鋏の使いすぎで両手の握力がゼロに。
何が辛いって、柿のついた枝を切って、挟んで、落とさないように地面まで運ぶんですけど、その間グリップ握りっぱなし!
しかも、鈴なりになってると、ひと枝で五、六個ついてるなんてことも。
重いわ!(=゜ω゜)ノ
というわけで、きっと明日あたり筋肉痛で執筆するどころではなくなると思います。
一日遅れるのがミソですね。
カサイサンの次回作にご期待ください。
( ̄▽ ̄)
 




