玉兎 その101 なんだか絆されているような?
いつも、つたない上にギリギリで投稿している作品をお読みくださいまして、ありがとうございます♪
\(*゜∀゜*)/
ストックは1〜2話を行ったり来たり。
これからもギリギリですが、楽しんでいただけると幸いです。
思いがけず重い話を聞いてしまったのです……。
かつて目の前で、しかも結婚式で婚約者を失ったというルーナ様。
どこの悲劇映画なのか?と思ってしまうような劇的展開なのです。
アクション映画なら、このあと派手な復讐劇が始まるところですね。
スタ⬜︎ーンとかシュワさんとかが主演の。
しかしながら、神であるルーナ様がワンマンアーミー的な重武装で敵のアジトに乗り込んで、バッタバッタとなぎ倒すさまは……ちょっと想像できないのです。
筋肉も足りないし、汗と血と硝煙の匂いも似合わないですし。
『……そういうのがミラちゃんのタイプなの?』
いやいや、そんなわけないのですよ?
ああいうのは、フィクションとして見るから楽しいのです。
実際にマシンガンとかロケットランチャーとかブッパするような危険人物と仲良くしたいとは思わないのです!
そ、そ、そ、それに……ルーナ様も充分に、か、か、か、か、カッコいいと思うのですよ…?
『……フフフ。ありがとう、ミラちゃん。
ミラちゃんもとっても可愛いし綺麗だよ。
うさぎの姿でもね。』
……ルーナ様の言葉に、体温が上がり全身が赤くなった気がするのです。
なんだか、だんだんと絆されている気がするのですよ。
最初はリルとともに生き残るために、我が身を捧げただけだったのですけれども。
でも、こうまで純粋に好意を向けられては嫌ってもいられないというか。
……もともと嫌ってはいなかったですけど!
たまに重いのとデリカシーがないことを除けばね!
『うっ……!そ、そこはまあ善処します、ハイ。』
ふう。分かってくれればよいのですよ。
それに……。
今さらですけど、神であり、眷属としても主であるルーナ様に失礼な口をきいてしまい、申し訳ないのです。
ごめんなさい。
『ううん、ミラちゃんが対等に話してくれるのは、僕としても嬉しいからね。ミラちゃんらしくて。
それこそ気にしなくていいよ。』
……それならいいのですけれど。
は、話を戻すのですね!
堕女神のことは理解したのです。
眷属ともども封印されたことも。
ですが実際にわたしたちは仮面の眷属と遭遇したのですよ。そのあたりはどうなっているのですか?
『うん。あの後、封印をざっくり確認したけど、やっぱり封印が綻んでいるね。
瘴気が漏れ出していたし、小さな穴が開いていたから、そこから抜け出したんだと思う。
すでに神議会に報告してあるから、いずれ封印は強化されるはずさ。』




