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玉兎 その94 元祖・首狩りうさぎなのです!

いつも、つたない上にポンコツな作者の作品をお読みいただきまして、ありがとうございます。

m(_ _)m


これからも楽しんでいただけると嬉しいです。

 角うさぎ時代を思い出しながらも、やってることはモグラ叩きのモグラと変わらないのですけど。


 顔の上半分だけ出して見ると、エルゾンは再びわたしを見失っている様子なのです。


 千切れかけて再生中の右後足に、これまた千切れかけに土槍を噛ませて再生を防いである左後足。

 左前足はわたしのアイテムボックスの中。


 残っているまともな足は右前足だけなのですよ?


 なのに、強引に体ごと旋回して探し回っているから、再生中の足がさらにブチブチと切れかけているのです。


 アンデッドならではというものですかね。

 自分の体がダメージを受けても構わず活動するとは。


 無理矢理動かしていても、さすがに千切れかけの足では動きづらいし速度も出ないのです。


 これなら、タイミングを見計らってバックアタックもいけそう。


 というわけで、ちょうど後を向いたので再び突貫!


 今度は尻尾を狙って切り付けてからの、土魔法でキズ口保護!(絆創膏じゃないよ!)


 ごん(ぶと)の尻尾を切り落とすことは出来なかったですが、土魔法で再生阻止したから、これで尻尾攻撃も威力は半減したはず。


 わたしは、そのままの勢いでエルゾンの尻尾に飛び乗り、背中を駆け上がるのです。


 目指すは首!


 尻尾を切られ、長い首を振り向かせてくるのですが、今頃気づいても遅い!


 身体超強化、魔神撃も全開な上に、さらに金剛力発動!


 瞬間的には8000に届こうかというパワー全開で、エルゾンの首に切りつけるのです!


 その首もらった!


 ズバシュッ


 尻尾よりは細いエルゾンの首を切り落とすことに成功したのですよ!


 すかさず、ハイっ、ボッシュート〜。


 フフフン?


 首狩りが得意なのはリルだけではないのですよ?

 むしろ、わたしこそが元祖・首狩りうさぎなのです!


 これでブレスはないし、残るは満身創痍の首なしドラゴン。


 さーて、あとは直接攻撃に気をつけつつも消化試合なのですね。


 一時はどうなるかと思ったのですが、これでSランク火龍ゾンビも美味しく(性的な比喩でなく、経験値及び魔石的に)いただくのですよ!




 ご馳走様なのです!


 ふーー。

 消化試合とはいえ、さすがはSランクアンデッド。

 その耐久力たるや凄まじかったのですよ。


 もはや目も耳もないから気配のある方向へ闇雲に右前足の爪を振るい、尻尾を振り回すエルゾン(体)。

 まともに通る攻撃は、わたしの光剣くらいなのです。


 次点でリルの必殺技ですか。


 それでも他のゾンビと同じく、魔石を潰すか抜き出すかしないと動きを止めなかったのです。

 しかも、おそらく魔石はデカい胴体の中心付近にあるはず。


 暴れる胴体を深く切り裂くために、足を止めるのも危ないので、人ゾンビと同じように残る四肢と尻尾も切断して、動けなくしてから背中を切り開き、魔石を取り出したのですよ。


 ついでに、ランも呼んで、レイと一緒にとどめを刺す前に光魔法で傷口の断面に攻撃させたのです。

 鱗のない場所なら攻撃は通るはずですよね?


 これで経験値が入ればしめたもの。


 格上どころか、わたしと同格の、Sランクですからね。

 みんな、レベルアップしてさらなる進化を目指すのです!


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― 新着の感想 ―
[良い点] 連載250回、おめでとうですー [気になる点] 書き忘れてた・
[一言] 切られた部位が動いた感じはしないからこの世界のゾンビは魔石が瘴気汚染されて汚染魔石を元にしているからなのか?イメージとしては寄生虫が頭に寄生して操る感じ
[良い点] 更新お疲れ様です。 首が無くなっても本能で敵を探すドラゴンゾンビ···アンデッドというよりはGの印象(Gは身体の方にも筋肉に近い組織で構成された『第二の脳』みたいなのがあり、知性は無くな…
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