玉兎 その87 さすがは解析鑑定先生なのです!って、ええっ⁈
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\(*゜▽゜*)/
これからも楽しんでいただけると幸いです。
刀身まで真っ黒な二振の小剣を構え、身体強化らしき魔力の光を全身から発する仮面(仮)。
試しに魔力視を切ってみると、体は光っていないのです。
おそらくですが、身体超強化ではなく普通の身体強化っぽいですね。
それよりも剣の方がヤバそうなのです。
なんか薄紫色の靄のようなものが刃にかかっているのですよ。
あれはひょっとして瘴気?
あれで傷つけられたら、なんか追加で呪われたりしそう。
……小剣の鑑定とかできないですかね?
ついでに解析鑑定は進んでいるのか確認するのです!
まずは解析結果から。
人間? lv 不明
名前 不明
ランク A〜S
HP 700〜1200
MP 1000〜1500
STR 600〜900
VIT 400〜700
AGI 600〜1200
MGI 500〜1000
スキル
魔力撃? 魔力感知 魔力操作 魔力視? 鑑定?
身体強化 剛力? 剛体? 気配感知 隠蔽 死霊魔法? 闇魔法? 時空魔法? 思考加速?
称号
死霊術師? 禁忌を破りし者?
おお!思ったよりも解析が進んでいたのです!
ふむふむ、能力値的にはAランク上位からSランク下位ぐらいですかね?
値に幅があるのは仕方ないですね。あくまでも推定値ですから。
スキルも分かるとは思ってなかったのです。
たしかに、魔法が使えるなら魔力操作系の能力は持ってるはず。
そして、たぶん持ってるんじゃないかなー?というスキルにはクエスチョンマークが付いていると。
ステータスも確定値ではないから、これから戦闘が進めばさらに詳しい値が出てくるのです。
さすがは解析鑑定先生なのです!
フッフッフ。
このまま能力を丸裸にしてやるのですよ!
さて、お次はあやしい黒小剣の鑑定なのです。
わたしの角剣とどっちが強いのですかね〜?
『黒鳥の双剣 ランクA。堕ちた女神の眷属、黒鳥の羽を用いた双小剣。瘴気を纏い、傷つけた相手を蝕む。また死者に瘴気を注ぎ込むことでアンデッドにすることができる。』
は?
堕ちた女神?眷属?アンデッドぉー⁈
え、ちょっと、ちょっと待って!
情報量が多くて理解が追いつかないのですけど⁈
慌てるわたしを無視して切りかかってくる仮面。
本気というのも嘘ではなく、身体強化プラス、小剣も瘴気だけじゃなく魔力視に赤く光って見えるので、魔力撃も併用しているのです。
今度は攻防が入れ替わって、ひたすらさばき、いなし、かわすのです。
防戦一方のわたしに向かって煽り返す仮面。
「どうしたどうした⁈
さっきまでの威勢はどこへ行った?
反撃してこいよ!できるものならな!」
その物言いに苛立ってくるのですけど!
しかし、これは確認せざるを得ないのですよ!
もしもし!ルーナ様、ルーナ様!
今、目の前に堕ちた女神の眷属?かもしれないやつがいるんですけど⁈
いったい全体、どういうことですか⁈




