玉兎 その86 オラオラオラオラッ!(スタ◯ド使いではない)
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、公国公女として感謝いたしますわ!
これからも楽しんでくださいましね?
\(^.^)/
うさぎパンチとうさぎキック。
字面は可愛いですが、それぞれに一撃必殺の威力が込められているのです。
……しかし、全て避けられるのです。
だが、わたしもまだまだ全力は出していないので、徐々にスピードを上げていくのです!
オラオラオラオラッ!
段々とわたしの攻撃をかわせずに、両手両足を使ってさばいていく仮面。
わたしはまだ、身体超強化も魔神撃も使ってはいないのですよ?
この程度で終わらないで欲しいのです!
「くっ……!テメェ本当に人間か?
なんて速さと重さだ!」
ムカッ。
わたしは一瞬だけ身体超強化をして、仮面の術師(笑)の予想速度を大きく上回った拳で横っ面を叩きつけるのです!
まったく失礼な!
わたしはれっきとした人間……ではなかったですね。
ちょっとだけイラッとしてしまったのですけれど、わたしは野生の角うさぎなので、今の発言は怒るポイントではないのです。
まあ、カッとなってクリーンヒットしたから結果オーライなのですけど。
しかし殴った感触は硬く。
体が2、3メートル吹っ飛ばされながらも、仮面自体には傷ひとつ入らず、仮面も取れず。
仮面の戦闘能力はこの程度ではないはず。
わたしはさらに言葉で煽るのです。
「痛い目はいかがでしたか?
これで観念してくれると嬉しいのですけれど。」
怒りのオーラを撒き散らしながらも、ゆっくりと立ち上がる仮面。
煽っておきながら、内心ちょっとだけびびっているのは内緒なのです。
「……この俺に拳をあてるとはな……。
舐めていたことは認めてやる。
だが後悔するがいい。この俺に本気を出させたことを!」
腰に両手を入れ、二振りの小剣を取り出す仮面なのです。
……小剣ならローブの中に隠せないこともないですが、さっきの攻防中には見えなかったような?
もしかして、アイテムボックス的な魔法を使えるのですかね?
ということは時空魔法が使える可能性があるのです。
注意が必要ですね。
全身に魔力をまとっているから、身体強化しているのですか。
さっきからアンデッドを作ったりしてないのですけど、死霊術師ではないのですか?
それとも材料(死体)が尽きたとか?
まあいいのです。
相手が武器を使うなら、こっちも角剣を出すのですよ。
わたしも腰の後ろに手をまわし、そこからアイテムボックスを発動して角剣を取り出すのです。
取り出すだけで、まだ魔力は流さないのです。
リルのヴォーパルホーンのように、ここぞという時に光剣を伸ばして意表を突いてやるのですよ!
前書きのネタが尽きた…。(´・ω・`)




