間話 その17 ??? すべては復讐のために……
ピンポンパンポーン♪
(デパートの館内アナウンス調で)
「本日は 『角うさぎなのですよ!』に ご来店いただきまして、まことに ありがとうございます。
ただ今 『角うさぎなのですよ!』では、300万PVを記念して 追加投稿をしております。
つたない作品ながらも、楽しんでいただけたら 幸いでございます。」
\(^ . ^)/
ポンパンポンピーン♪
ちっ……。
オークまでやられたか。
まあブラッディベアがやられた段階で、オークじゃ相手にならないと分かっていたんだがな。
一体何者だ?
前情報では、Aランクのアンデッドをやれるやつなんかいないはずだったんだが。
護衛の騎士や兵士も練度はまあまあだが、倍の数のアンデッドを容易く倒せるほどじゃない。
侍女も腕は立つらしいが、それでも騎士よりましな程度。
間違ってもブラッディベアと戦えるレベルではない。
それが、先のハイゾンビの襲撃を損害無しで撃退され。
そして今、野営地をグルリと囲む防壁まで作られ、ウルフにボーア、オークにブラッディベアまでやられたようだ。
直接指示しなければ動かないアンデッドだから、タイミングを合わせて同時に攻撃とはいかなかったが、それでも普通は前面の多数の敵に集中して、後方など警戒できないはず。
そこへオークの攻撃で完全に崩せるはずだったのだが。
蓋を開けてみれば、各個撃破のいいカモにされてしまったようだ。
……危険だが、自分の目で確認するしかないか。
Aランクのアンデッドを容易く葬れる敵の存在は、計画の障害となるかもしれない。
可能ならばここで息の根を止めておきたい。
手持ちのアンデッドも尽きた。
残っている死体は、俺でも制御できるか分からん奴だからな。
迂闊には出せん。
あまり自分から動くと、忌々しい神々に見つかりかねないが仕方がない。
すべては我が神を拒絶し、地に堕として封印した憎き月神に復讐するため。
そして、我が神を封印から解き放ち、再び神の座へと押し上げるため。
……今さらだが不浄なアンデッドに頼らざるを得ないとはな……。
もはや我が身は穢れ、元の姿に戻ることも叶わない。
我が神が知れば嘆き悲しむだろうか。
だが、ここまで来たのだ。
今さら後戻りはできない。
この身が果てるまで突き進むだけだ。
俺は、自らの手で敵を屠るために暗闇の中を歩き出した。
……まるで自分の前途を暗示するかのような闇の中を。
追加投稿なので、本日は間話含めて2話投稿します。
間話なので、読み飛ばしても問題ありませんが、目次などで確認してくださいませ。




