玉兎 その82 腐った生ハムが現れた!コマンド?「捨てるしかないんじゃないですか?」
いつも、つたない作品をお読みいただきまして、ありがとうございます♪
\(๑❛ᴗ❛๑)/
これからも楽しんでいただけると幸いです。
さて、何は無くとも、まずは敵戦力の鑑定からなのです。
オークゾンビ lv3
名前 無し
ランク C
HP 258
MP 59
STR 239
VIT 274
AGI 42
MGI 49
スキル
剛体 嗅覚
称号
なし
ふーん、オークゾンビが9体ですか。
ランクだけならオークジェネラルと一緒ですが、武装もなくスキルも少ないし、素のオークに毛が生えた程度。
これなら、わたしたち全員で当たる必要はないですね。
しかし、油断は禁物なのです。
もし本当に熊が陽動だったら、こっちに本命がいるはずなのですよ。
熊以上の。
杞憂で終わればいいのですが……。
とりあえずは、目の前のオークゾンビを殲滅してから、後方を索敵するのです。
本命の戦力と死霊術師がいるかどうか。
『ラン、オークの足止めを。
リル、レイはその後に攻撃をするのです。
レイ、ライトアローでは貫通力が足りないのです。
光の矢を束ねるイメージで槍を作るのですよ。
いわゆる光の投槍ですね。それでオークの心臓を狙うのです。』
『ワカッタ!ママネエちゃん!』
答えるなり飛び立つレイ。
いたずらはともかく、賢い子だから今のでイメージできたのですかね?
アンデッド化してランクが上がったから、レイにとっては一応格上の敵。
ここで経験値を稼いでさらなる進化を目指すのです!
『リルは……足止めされたオークなど敵ではないですね。
なので、ゲイルカルネージは使わないように。』
『ええ〜⁈使っちゃダメなの?
一発で半分以上は倒せるのよ?』
不満そうなリルなのです。
ですが、納得させるのですよ。
『先程のように初手で必殺技を出すのは、相手の意表を突いた手段としてはありですが、今度は敵の本隊、本命が控えているかもしれないのですよ。
こちらの奥の手を見せない方がいいのです。
対策されるかもしれないですから。
それに……何度も見せては、必殺技とは言えないのですよ?』
そう言って聞かせると、渋々頷くリルなのです。
『分かったの、ミラお姉ちゃん。
必殺技は、とっておきだから必殺技なのね?
普通のオークさんは普通に倒すのよ!』
リルも飛び立つとオークゾンビに向かっていくのです。
アンデッドの時点でもはや普通のオークではないのですが……。
リルが納得してくれたからツッコミはしないのです。
よしよし、順調に倒しているのですね。
もともと動きの遅いオークがゾンビ化してさらに遅くなり、その上、ランが土魔法で掘った穴にはまって身動き取れない状態なのです。
レイからすれば、魔法の練習に使う的のようなものですね。
ライトアローと違って、少しだけ溜め時間がいるようですが、問題なくライトジャベリンを使ってとどめを刺しているのです。
リルはオークゾンビの背後に忍び寄ると、ヴォーパルホーンを使って背中の中心を斬っているのですよ。
リルの角の長さはおよそ40センチ弱。
そこにスキル・ヴォーパルホーンの延長分が20センチほど加わるので、合計して刃渡り60センチくらいの小剣か刀って感じですね。
魔石を切ったのですかね?
背中の中心を深く切られ、動きを止めてくずれ落ちるオークゾンビ。
うんうん、Aランク魔物なのですから、格下相手に必殺技はもったいないのです!
ヴォーパルホーンの長さを修正しました。
30センチ強→40センチ弱
前に書いたことを忘れてましたね。
申し訳ありませんでしたー!
m(_ _)m




