玉兎 その73 これぞモフモフサンドイッチ!『我が眠りを妨げる者は誰じゃぁ〜?』
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます♪
\(〃ω〃)/
フッフッフ、ストックが五話を切ったぜ……!
( ̄▽ ̄;)
やばい!連載に追いつかれる…!
また長休はしたくないのですよ!
兎に角、楽しんでいただけると嬉しいです!
「……ミラ様はとてもスタイルがよろしいですね。
わたくしも、それなりに体型を維持しているつもりでしたけど……わたくしよりもウエストが細いなんて……。」
……いや、その、そんな涙目で見られても。
わたしからはなんとも言いようがないのですが。
それに泣きたいのはこっちなのですよ!
お胸のボリュームでは完敗しているのですからね?
「このくらいなら、少しお直しすれば問題ありませんね。
採寸もいたしましたし、これでフィルリネア様のドレスはどれでもミラ様に着ていただくことができます。」
あえて空気を読まずに、戦闘侍女の人改め、キャシーさんが言うのです。
ですから、偽装する間だけなのですから一、二着でいいのですよ?
フンスと鼻息も荒く涙目のお姫様が追撃してくるのです。
「宮殿に着きましたら、また衣装合わせをいたしましょうね!」
もう勘弁して欲しいのです!
というか、出先でなんで五着もドレスを持っているのですか!
普通、フォーマルな服なんて一着か二着でしょう?
さすがは本物のお姫様なのです……!
それに目的を忘れてはいけないのです!
あくまでも、公子殿下や貴族たちを鑑定して、もし洗脳や魅了されていたら解除するために「貴族かもしれない」と偽装するわけですからね。
……まあ、ストレスが少しでも解消されたならよかったですけれども。
わたしは着せ替え人形役でヘロヘロになったので、先に休ませてもらうのです。
今回も体力的にはまったく問題ないのですが、精神力がごっそり削られたのですよ……。
癒されたいので、モフモフパーティ集合なのです!
ここは街中の宿ではないから、森の中のようにランも一緒に寝るのです。
まずベッドにランが寝そべり、次にわたしがランのお腹のあたりに横たわるのです。
次いでリルがわたしの隣りに、最後にレイがわたしとリルたちの隙間に収まるのです。
フフフン?
これぞ、究極の睡眠態勢なのですよ!
まさにモフモフサンドイッチ!
さあ!疲れたわたしの心を癒やすのです!
『お疲れ様でした、ご主人様。
見張りはわたしたちにお任せいただきまして、ゆっくりとお休みください。』
『そうなのよ!リルたちが索敵するから安心して寝てていいのよ?』
『レイはヘヤのナカだとアンマりサクテキはトクイじゃナイけど、ママネエちゃんのケヅクロいくらいはスルのデス!』
うんうん。その気持ちだけでも嬉しいのですよ?
わたしたちは互いにサリサリ、モフモフと毛繕いしながら眠りについたのです。
ランに起こされたのは深夜のこと。
『ご主人様起きてください。
何者かがこちらに近づいてきます。それも複数。
わずかに腐臭がするので、おそらくアンデッドの襲撃かと。』
……まったくもう。
せっかくモフモフに埋もれて気持ちよく寝ていたというのに、邪魔するとはよっぽど死にたいようですね!
あっ、アンデッドならもう死んでるのですか。
安眠妨害する腐れアンデッドはまとめて成仏、アーンド、使役する術師がいたら捕まえてボコボコにしてやるのです!




