玉兎 その72 着せ替えミラちゃん 『お胸の大きさが女子力の決定的な差ではないことを教えてやるのです!』
いつも、つたない作品を読んでくれて、ありがとうなのです!
これからも楽しんでくれると嬉しいのですよ?
ψ ψ
(๑╹ω╹๑ )
さ、さてさてさて。
お風呂タイムが終わってしまったのです。
……ついにこの時がきてしまったのですね……。
お風呂から上がって、自室に入るや否やお姫様たちの襲撃を受けたのです。
「ミラ様!今度こそ衣装合わせをいたしましょう!」
は、はあ。
まあ、いいんですけどね?
何故に、お着替えくらいでここまで盛り上がれるのか、わたしにはまったく理解できないのです。
メイドちゃんを待たなくてもいいんですか?と聞いても『時間は有限ですから!後で合流してもらいますわ!」と聞く耳持たず。
諦めて着せ替え人形になる、わたしなのです。
「キャー!やっぱりお似合いになりますわー!」
「……フィルリネア様。はしたないですよ?」
「あら、あなたは似合わないと思うの?キャサリーテ。」
「そうは言っておりませんが……。」
今、わたしは紺色のドレスを着せられ、髪を編み込まれアップスタイル?にされているのです。
胸元は鎖骨が見える程度で、大きく開いてはいないのですが。
なんだか、胸のあたりが緩い気がするのです…。
あと、腕まわりがちょっときつい感じ。
ウェストも少しだけブカブカするのです。
フ、フンだ!
お胸の大きさが女子力の性能のすべてではないのです!
悔しくなんかないったらないのですよ!
わたしは野生の角うさぎなのです。
厳しい自然の中で生きてきたのですから、筋肉がついているのは仕方がないのです!
それに、わたしにはおっぱいエリクサーという切り札もあるのです。
たとえ、お胸が少しばかり小さくとも、お胸の機能的にはまったく問題ないのですよ。
それどころか、機能的にはむしろ地上最強レベルのお胸なのでは?
『もちろん、ご主人様の乳は地上最高の乳でございます。』
『そうなのよ?ミラお姉ちゃんのおっぱいはすっごく美味しいの!』
『レイはアジをオボエテないカラ、マタノミたいのデス!』
グハァッ!
よ、余計なことを言ってしまったのです…。
再び黒歴史を思い出してしまったので、再封印を試みるのですよ。
みんな、あんまり思い出させないで欲しいのです。
恥ずかしいから。
『……お姉ちゃんがそう言うなら、リルは言わないのよ?』
『かしこまりました。』
と、リルとランは頷いてくれたようなのですが。
レイだけはニヤリと目を細めてこっちを見るのですよ。
やべー奴に弱点を教えてしまったのですね……。
まあ、あんまりからかうようなら、またくすぐり地獄に落とすだけなのですけど。
兎に角、この日は合流したメイドちゃんも含めて、お姫様たちが満足するまで着替え続けたのでした……。
某少佐「お胸の大きさが女子力の決定的な差ではないことを教えてやる!」
( *`ω´)
ミラ『誰ですか、おまえは。』




