玉兎 その68 オリ◯ン発表、今日のモフリランキング
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます♪
ヾ(๑╹◡╹)ノ"
これからも楽しんでいただけたら嬉しいです。
ツヤツヤと顔に満足感を漂わせたお姫様とメイドちゃん。
キャサリーテさんはやや不満顔なのですけど、それでも最後には二人に勧められてわたしをモフっていたのです。
「これは……。たしかに心地良いですね。」
落ち着いた口調ですけれども、その表情はなごみ、頬は少しだけ赤くなっているのです。
フッ。冷静沈着な戦闘侍女をして、癒し、なごませるとは。
わたしの毛並みも、なかなかに罪作りなモフモフなのです。
そして、その手際はさすがにメイドちゃんよりレベルが高く、気持ちよかったのですよ。
なんのレベルかって?
そんなのモフりレベルに決まっているじゃないですか!
現状のモフりレベルでは、
ルーナ様>>>>侍女の人>メイドちゃん>お姫様
の順番ですか。
お姫様もけっして下手というわけではないのですが、さすがに犬を飼っていた経験のあるメイドちゃんには一歩及ばず。
侍女のキャサリーテさんは、何事もそつがない万能選手ですね。
リルたちはランクから除外なのです。手が無いですから。
毛繕いは別カテゴリーなのですよ。
翌日の移動中には、馬車の中で元の姿に戻ることを約束させられて、お着替え祭り(不発)は終了したのです。
日中に変化を数時間節約すれば、夜に衣装合わせする余裕も作れるのですからね。
さてその後、三交代で夜間警戒体制をしいたのですが、何もなく朝を迎えたのです。
レイと一緒に丸まって寝ていたベッドから起き上がり、ひとつ伸びをするとおもむろに人型に変化!
まだ寝ているレイを素肌でモフモフしながら、窓際で警戒に当たっていたリルに挨拶をするのです。
『おはよう、リル。見張り番お疲れ様なのです。』
『ミラお姉ちゃん、おはようなの!』
こちらを振り返り、窓枠から飛び降りベッドの上にいるわたしのもとにヒョイと跳んでくるのです。
手招きすると、嬉しそうにいそいそと近づいてきたので、抱き上げて素肌で撫で撫でモフモフ。
フッフッフ。
これぞ至福!至高のモフリシチュエーションなのです!
いつもの森の中の拠点と違って、ランがこの場にいないのが残念ですけれど。
今度宿に泊まる時は、部屋に鍵かけてからランのいる厩舎に転移して、みんなで寝てもいいかもしれないですね。
やっぱり一匹だけ仲間ハズレは可哀想なのです。
考えながらモフっていると、レイも起きたようなのです。
『ママネエちゃん、オハヨー。』
言うなり、自分も撫でてと膝の上に上がってきたのですよ。
わたしは軽くため息をつくのです。
もう『ママネエちゃん』でいいのです。
諦めたのですよ……。
ハイハイ、苦しゅうない近うよれ、なのです。
レイの頭から背中までを撫で撫で、あごの下をコショコショ。
リルもレイもうっとりなのですね。
ふと気がついたのですが。
昨夜考えたモフリレベルランキングに自分を入れてなかったですね。
わたしは単純なモフリスキルもさることながら、モフられる側の気持ちも分かるという、稀有なモフリストなのですよ。
さすがにルーナ様の中毒レベルには及ばないですが、充分に高位のモフラーなのでは?
つまり。
ルーナ様>>わたし>>侍女の人>メイドちゃん>お姫様
という順番なのですね。
まあ、そう簡単には順位を譲る気はないですが、精進して(モフリ)レベルを上げ、わたしたちにご奉仕するのです!




