表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
226/620

玉兎 その68 オリ◯ン発表、今日のモフリランキング

いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます♪

ヾ(๑╹◡╹)ノ"


これからも楽しんでいただけたら嬉しいです。

 ツヤツヤと顔に満足感を漂わせたお姫様とメイドちゃん。


 キャサリーテさんはやや不満顔なのですけど、それでも最後には二人に勧められてわたしをモフっていたのです。


「これは……。たしかに心地良いですね。」


 落ち着いた口調ですけれども、その表情はなごみ、頬は少しだけ赤くなっているのです。


 フッ。冷静沈着な戦闘侍女をして、癒し、なごませるとは。

 わたしの毛並みも、なかなかに罪作りなモフモフなのです。


 そして、その手際はさすがにメイドちゃんよりレベルが高く、気持ちよかったのですよ。


 なんのレベルかって?


 そんなのモフりレベルに決まっているじゃないですか!


 現状のモフりレベルでは、


 ルーナ様>>>>侍女の人>メイドちゃん>お姫様


 の順番ですか。

 お姫様もけっして下手というわけではないのですが、さすがに犬を飼っていた経験のあるメイドちゃんには一歩及ばず。


 侍女のキャサリーテさんは、何事もそつがない万能選手ですね。

 リルたちはランクから除外なのです。手が無いですから。

 毛繕いは別カテゴリーなのですよ。



 翌日の移動中には、馬車の中で元の姿に戻ることを約束させられて、お着替え祭り(不発)は終了したのです。


 日中に変化を数時間節約すれば、夜に衣装合わせする余裕も作れるのですからね。




 さてその後、三交代で夜間警戒体制をしいたのですが、何もなく朝を迎えたのです。


 レイと一緒に丸まって寝ていたベッドから起き上がり、ひとつ伸びをするとおもむろに人型に変化!


 まだ寝ているレイを素肌でモフモフしながら、窓際で警戒に当たっていたリルに挨拶をするのです。


『おはよう、リル。見張り番お疲れ様なのです。』


『ミラお姉ちゃん、おはようなの!』


 こちらを振り返り、窓枠から飛び降りベッドの上にいるわたしのもとにヒョイと跳んでくるのです。


 手招きすると、嬉しそうにいそいそと近づいてきたので、抱き上げて素肌で撫で撫でモフモフ。


 フッフッフ。


 これぞ至福!至高のモフリシチュエーションなのです!

 いつもの森の中の拠点と違って、ランがこの場にいないのが残念ですけれど。


 今度宿に泊まる時は、部屋に鍵かけてからランのいる厩舎に転移して、みんなで寝てもいいかもしれないですね。

 やっぱり一匹だけ仲間ハズレは可哀想なのです。


 考えながらモフっていると、レイも起きたようなのです。


『ママネエちゃん、オハヨー。』


 言うなり、自分も撫でてと膝の上に上がってきたのですよ。

 わたしは軽くため息をつくのです。


 もう『ママネエちゃん』でいいのです。

 諦めたのですよ……。


 ハイハイ、苦しゅうない(ちこ)うよれ、なのです。


 レイの頭から背中までを撫で撫で、あごの下をコショコショ。

 リルもレイもうっとりなのですね。


 ふと気がついたのですが。


 昨夜考えたモフリレベルランキングに自分を入れてなかったですね。


 わたしは単純なモフリスキルもさることながら、モフられる側の気持ちも分かるという、稀有なモフリストなのですよ。


 さすがにルーナ様の中毒レベルには及ばないですが、充分に高位のモフラーなのでは?


 つまり。


 ルーナ様>>わたし>>侍女の人>メイドちゃん>お姫様


 という順番なのですね。

 まあ、そう簡単には順位を譲る気はないですが、精進して(モフリ)レベルを上げ、わたしたちにご奉仕するのです!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 分かってる人が動物を撫でている光景は良いものです(有識者ヅラ) 逆に慣れてない人はいきなりしっぽとか触ろうとするから、見てるこっちが緊張します。子供は特に。 最初は背中くらいを毛の流れに沿…
[一言] 汝モフモフを愛しモフモフを愛するものか?しかしそれがモフモフを哀するものだったら鉄槌を与えようそれが我等モフモフを愛するものの使命なのです。さぁモフリ道を極めまだ見ぬモフモフ達に会いにいきま…
[良い点] アンゴラとチンチラ並のモフ度かそれ以上かな? チンチラ撫でたい…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ