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玉兎 その54 ヤンさん(仮)は本当にやんごとないお姫様だったのです。

いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます♪

ヽ(´▽`)/


これからも楽しんでいただけると嬉しいです。

(о´∀`о)

 それを聞いて微妙な顔をする三人なのです。


 ええっと。何か悪いことを言ったのですかね?


「なにか問題でも?」


 すると、言いにくそうにお姫様が話すのです。


「……普段ならまったく問題なくお取り次ぎできるのですが……。

 申し訳ございません。

 現状では、わたくしたちも巫女と連絡を取ることができていないのです。」


 へっ?


 なんでなのです?お姉さんなのに。


 そう。このお姫様は月神殿の巫女の妹さんなのですよ。

 鑑定したら分かったのですけれどね。


 具体的にはこんな感じ。



 プリンセス lv11 ♀

 名前 フィルリネア・エル・クレサンド

 クレサンド公国大公次女

 HP 38

 MP 79

 STR 28

 VIT 31

 AGI 29

 MGI 88


 スキル

 統率 魔力感知 魔力操作 気配感知 水魔法


 称号

 クレサンド公国の姫 月神の巫女の妹 可愛い妹分 国を憂う者



 神族、じゃなくて親族なら軽〜く紹介してもらえると思ったのに。


「ミラ様はご存知でないかもしれませんが、月神殿の巫女はわたくしの実の姉、この国の公女なのです。」


 うんうんと頷くのです。


「巫女は代々公女が務めるわけではありませんが、多くは貴顕の血筋の娘から選ばれます。

 代替わりする時に、候補の娘たちが神殿に集まって祈るのですが、そこで直接、神託を授かり巫女となるのです。」


 ふむふむ、なるほどなのです。

 神が実在する世界ならではの選ばれ方なのですね。


 ルーナ様もきっと巫女候補の信仰心や心ばえなどを見て、選んでいるのですね。

 ということは、お姫様のお姉さんもいい人そうなのです。


「姉はもともと光の治癒魔法が得意で信仰心も篤く、頻繁に奉仕活動をしては、貧しい人々を無償で癒していました。

 そんな姉だからこそ、月神様の御心にかなったのだろうと、巫女に選ばれた時は国中が喜んだものです。」


 訂正。ただのいい人じゃなくて、めっちゃいい人なのです!

 わたしみたく、変な枕言葉が付かないガチの聖女様なのでは?


「月神様の加護をいただき、修練にも励んだ結果、姉は治癒魔法だけでなく、死者の蘇生さえも成功させました。」


 マジで⁈


 人間が死者蘇生、復活魔法を成功させたと⁈


 ルーナ様の加護があるとはいえ、半端な努力ではなかったはずなのですよ。


 めっちゃいい人でもまだ足りないですね。

 努力も怠らない、尊敬に値するめっちゃいい人なのです!


「そして、そのことが原因である強欲な貴族に目をつけられてしまったのです……。」


 ……ええ〜?


 なんか不穏な雰囲気になってきたのですが。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] まあ施すだけで根本の改革する気力は無いんやろなぁ。地位も金もあって募金するしボランティアもするけど、結局のところ政治進出とかはしない『イイ人』。 やったらやったで現行権力者に暗殺されち…
[一言] やべぇなんか知らねえけど可愛い妹分のところで姉がヤンキーでシスコンみたいなやつを想像しちまった何を言ってるのか俺もわからねぇが何か恐ろしいものの片鱗を味わった気分だぜ
[気になる点] 多分この裏設定、ミラとランが激しく念話で語りまくり ミラ「えーと、ランちゃん、この鎧のおっさん、なんて名前だっけ?」 ラン「鑑定ですぐ分かると思われますが…グイナルさんですね」 ミラ…
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