玉兎 その49 アハ、アハハハ……。やっぱりバレテーラ。
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これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
ええぇぇーー?
なんでいきなり身バレしてるんですかね?
あのちょい熟女な侍女(仮)さん、いったい何者⁈
……なんとなく予想はつくのですけれど、一応、鑑定なのです。
戦闘侍女 lv27 ♀
名前 キャサリーテ・ディア・ヤーレンパウラ
HP 199
MP 208
STR 197
VIT 165
AGI 225
MGI 191
スキル
魔力撃 魔力感知 魔力操作 魔力視 鑑定 身体強化 剛力 気配感知 隠密 バックスタッブ 風魔法 火魔法 水魔法
称号
戦闘侍女 ヤーレンパウラ子爵家三女 フィルリネアの最後の盾 暗殺者 忠誠を誓う者 マジックマスター
やっぱり鑑定持ってたー!(泣)
そして、自分のステータス隠蔽するの忘れてたーー!!(泣笑)
アホなのですか、わたしは!
有用なスキルも使わなければ、無いのと同じなのですよ!
せっかく考えた設定も使う前に終わったのです!
はぁー(ガチため息)。近年まれに見る大ポカをやらかしたのです。
今さら隠蔽しても遅いし、もう開き直って正直に話すしかないですかね?
むしろ説明する手間が省けた、的な?
どこまで見られたかは分からないですけど、『月神の加護』が見えたということは……。
その前後にある『捧げられし者』とか、『婚約者』とかも見られている可能性があるのですよ。
特に婚約者はヤバげですよね。
人間からしてみれば、神様の奥さん(未満)に舐めた口をきいたりしたら……天罰覿面!なんてことになったりして。
それはもう、顔色も真っ青になろうというものなのです。
目の前でさらにヒソヒソと話す主従二人。
(それは真ですか……?)
(はい、間違いございません……。
しかも、ただの眷属ではなく月神様の婚約者だと……。それに、このお方は五感も極めて優れていらっしゃるようです……。この会話も聞かれていると思った方がよろしいかと……。)
アハ、アハハハ……。やっぱりバレテーラ。
仕方ないのです。
ここは正直に打ち明けて協力を要請するのですか。
どの道、わたしのステータスを隠蔽していたとしても、鑑定がある以上はリルたちのステータスを見られたらバレていたかもしれないですし。
そうと決めたら、即行動なのです。
『わたしが神獣、玉兎なのは本当ですよ。
人間に話すつもりは無かったのですけれど、鑑定されては仕方ないですね。
人間にも鑑定を持つ者がいることは分かっていたのですが、能力を隠蔽するのを失念していました。
さて、バレてしまったからにはお話しするのですけれど、とりあえず座ってはいかがですか?』
目の前の三人に口を動かさずに念話で話すと、驚きに目を見開き、コクコクと頷いたのです。




