玉兎 その46 そうは言ってもサービスしすぎ(笑)。やっぱチョロイン?
つたない作品をお読みいただき、ありがとうございます。
m(_ _)m
これからも楽しんでいただけたら嬉しいです。
(*^◯^*)
結局、メイド(仮)が押し切って、わたしは手伝うことになったのですよ。
それでは3分間魔法クッキング〜。
まずは土魔法で適当な大きさのかまどを二つ作るのです。
次に、かまどにかけた鍋、やかんに魔法で水を満たして、最後に火魔法で温めるのですよ。
うん。便利、便利。
瞬間湯沸かしもできなくはないですが、加減を間違えるとランお得意の水蒸気爆発になってしまうので自重するのです。
かまどが大爆発とか、ガス漏れですかね?
なんて、この世界にガスコンロなどあるわけないですけど。
それでもごく短時間で沸騰、火を止めるのです。
鍋の方は余熱で煮込めるようにかまど自体を熱しておくのですよ。熱いから触らないよう注意しておくのです。
「ありがとうございます!こんなに早くお湯が沸かせるなんて!魔法使い様ってすごいですね!」
フフフン?
この程度、わたしの精密な魔力操作にかかれば朝飯前なのですよ!
ちょっと気分がいいので、サービスしてあげるのですかね?
土魔法で、かまどの隣りにキッチンテーブル的な作業台を設置。
さらに、十人がけくらいの長テーブルに椅子、日除けに巨大な傘を。
おまけで、少し離れた場所に、四方を隠してドアを付けたトイレまで作成してあげたのです!
もちろん洋式便器に、水洗……といいたいところですが、さすがに無理ですね。
ただの深い穴の上に安定感のある便座を置いただけなのですけど、それでも立ちションや野○ソするよりははるかにマシ。
特に女子であるメイド(仮)ちゃんは大喜びなのですよ!
作るたびに感嘆の声を上げるメイド(仮)ちゃんにのせられて……ちょっと調子に乗ってしまったのですかね?
途中から使用人Aだけでなく、近くにいた兵隊さんたちまで「「おお〜!」」とそろって驚き、騒ぎを聞きつけたグイナルさんまで来てしまったのです。
「これはいったいなんの騒ぎかね?」
詰問口調ではなく、落ち着いていて、あくまで疑問を口にしただけっぽいですね。
「お騒がせして申し訳ないのです。
魔法で色々とお手伝いをと思ったのですが、少しやり過ぎてしまったようですね。」
と苦笑まじりに答えたのですが、グイナルさんは気にするどころか魔法で作ったものの説明を求めてきたのです。
説明するたびに「フンフン!」「なるほど!」と感心して相槌を打つのですけど、やっぱり単細胞っぽいのです。
いや、それが悪いとは言わないですけどね?
お昼に二百話記念で追加投稿いたします。
間話ですが、楽しんでもらえたら嬉しいです。
(*^ω^*)




